まったく無駄なことシリーズ
糠に釘
糠に釘を打ち付けても、手応えがない
石に灸
石に灸をすえても、何も効果がない
豆腐に鎹
豆腐に鎹を打ち込んでも、なんの手ごたえもなく、効果がない
馬耳東風
馬の耳に心地よい春風が吹いても、何も感じない
暖簾に腕押し
正面から向かっていっても、まるで手ごたえがなく、拍子抜けする
闇夜の錦
暗い闇夜には、美しい錦を着ても人には見えない
ざるに水
籠で水を汲んでも、少しもたまらない
貝殻で海を干す
貝殻で大海を空にしようとしても不可能
犬に論語
犬に「論語」を説いても、どうにもならない
豚に真珠
貴重なものも、価値のわからない者には無意味
沢庵の重石に茶袋
たくあん漬けの重し代わりに、茶袋を用いても無意味
石地蔵に蜂
石で造られた地蔵は、蜂に刺されても痛みを感じることがない
猫に小判
どんな立派なものでも、価値がわからない者にとっては、何の値打ちもない
「無駄なんだ……無駄だから嫌いなんだ 無駄無駄……」