超スパルタ塾講師「軍師」が掛ける絵馬:探偵ナイトスクープ【2023/09/08】

予備校の先生の話です。

依頼内容

予備校で出会った世界史の先生に関しての依頼です。彼女は自分のことを「軍師」と名乗っていました。
初めての授業で開口一番、「私は軍師です。あんあたらは私が仕える王です。私は絶対に勝たせます。
せやから、あんたらも王としてのふるまいをしてください」と言い放ちました。
やばい所に来てしまったと思いました。
「質問には分からなくても手を挙げろ」「手を挙げてる最中の0.1秒で考えろ」「黙ってたらおらんのと一緒や」
分からない問題で当てられ、つるし上げ状態になり、授業中、何度泣いたか分かりません。
とにかく恐ろしくほぼ軍隊でした。
それでも逃げ出さず出席できたのは、恐怖よりもはるかに軍師の世界史はリアルで、とにかくおもしろかったからです。
そんな軍師は毎年決まった日、決まった時間に、合格祈願の絵馬を神社に掛けるのですが、
4年に一度だけ、特別な絵馬が掛かります。
それは、4年に一度軍師が企画する海外旅行があるのですが、その集合場所が、絵馬に書かれているのです。
その絵馬を見つけ、指定された場所に行かないと、軍師に会えないといったシステムです。
今年(2023年)が、その特別な絵馬が掛かる年になります。
今までは絵馬を見つけてこれたのですが、今年は既にかなりの絵馬が掛かっており、見つけることはできませんでした。
でも、私は王として諦めることはできません。
探偵さん、一緒に軍師の絵馬を探してください。

調査開始

(軍師、それは戦いの際、軍を率いる主君の戦略・指揮を助ける者のことである)

高校3年生の春に予備校に行って、その軍師と出会った依頼者のとわさん(現在23歳)。

霜降り明星 せいや 探偵「軍師のおかげで成績も上がっていった?」

依頼者「センターは世界史に関しては92〜93ぐらい」

軍師のクラスは、センター試験平均90点超え

せいや「そんな軍師が4年に1回旅行してんの?」

依頼者「『私が4年に1回、ツアーをしてあげる』と。
この集合場所が神社の絵馬に掛けて場所を書いてるから、2月22日の2時に先生は絵馬掛けて、で、旅行」

4年に1度だけ、2月22日午後2時に絵馬で集合場所を告知。
→1年後の2月22日午後2時にその場所で再会。

せいや「その4年前(2019年)、絵馬は見つけた?」

依頼者「見つけました」

せいや「アイルランド・ジャイアンツコーズウェイで再会しましよう」

次回の旅行先は、2023年の2月22日午後2時に告知
→2024年2月22日午後2時に再会

せいや「これ、バック・トゥ・ザ・フューチャー」・・・

せいや「毎年見に行ってたとこになかった?」

依頼者「なかったていうか、膨大すぎて数が」

(目的の絵馬を京都のとある神社で探すことに・・・)

せいや「むちゃくちゃあるよ」

せいや「いつも下辺りにあるの?国名で探した方が早いんかな?」

依頼者「ちょっと厳しい・・・」

せいや「3年くらいかかるな」

せいや「とにかく途方もないんで、ちょっと軍師にコンタクト取ってもいいですか?」

依頼者「場所聞くのはさすがに直接的すぎるかなっていうのが」

せいや「旅行先は、まぁ、教えてもらうのはなしで、どこに掛けたか、軍師が明確にここに掛けたっていうのがあれば、もう一回探しに来ようか」

依頼者「伝言だけ伝えてもらってもいいですか?」

せいや「会えへんの?」

依頼者「海外で会おうかなっていう・・・」

せいや「それ、卑弥呼さま的な・・・」

せいや「僕がとりあえず軍師に会いに行って、いるかどうか確認してきますんで」

(軍師が勤めるKEC近畿予備校枚方校へ行くことに・・・)

せいや「軍師と呼ばれてる世界史の先生っていらっしゃいますかね?」

男性職員「いてます、いてます」

そして、軍師登場!(右側)

せいや「川野先生でいらっしゃいますか?」

先生「はい、世界史の川野です」

せいや「すごい軍師の授業が神がかってるというのを聞きまして」

先生「でも、受けないと分からないです、もしよかったら、今から時間ありますので、少し受けてみられますか?」

せいや「いやいや、あの・・・ほんとに授業はあれなんですけど、ちょっと見せて頂くとか」

先生「えーっと、ちょっととかは、意味が分からないので、それを体験したいのであれば、本気で高校生に戻って、60分授業をきっちり受けるのであれば」

(せいや探偵がスタッフ2人と共に60分授業を受け、依頼者はその授業の様子を別室でモニタリングすることに・・・)

先生「自己紹介の方させて頂きます。川野です。あなた方の軍師を務めさせて頂きます。
やりたくないことは王として判断して、なさらなくてもいいです。ただし、用心なさってください。
王らしからぬ態度があった時には、遠慮なく謀反を起こさせて頂きます。仕える価値がない王に対して時間を使うことは出来ません。
なので、間違えてもいいです。本気で挑んでくださったら、よろしいかと思います。
はい、では、実際に授業の方、始めていきましょう」

ちなみに、現・教え子から見た軍師は?

・いきなり座り方から教えられて、で、それで最初の授業は、確か終わって
・世界史の授業の前はいつも足取りが、ちょっと重くなるというか、「座り方ネアンデルタール人か」ってどなられた
・声をあんなに荒げて授業する人を初めて見て・・・

先生「古王国!、メンフィス!、ピラミッド!せーの!」

せいや 他「古王国、メンフィス、ピラミッド」

先生「ひじが曲がってる、もっかい!」

せいや「ピラミッド、メンフィス!、古王国!」

先生「何%の声で言ってますか?」

スタッフ女性「40%」

先生「ありえないです」

先生「現役生の授業とか見てもらったら分かるんですが、『(もっとすさまじい声で)古王国!、メンフィス!、ピラミッド!』ぐらいやってるから」

先生「普通のやり方じゃないやり方をするから、普通じゃない点数が出ます、
なので、40%の力で勝とうなんて図々しいです。なので、きっちりやってください」

(そんなこんなで、フルスロットルの授業が終了)

せいや「ちょっと授業を今日、実は受けに来たわけではなくてですね」

せいや「なんか集まって4年に1回旅行行くみたいな、2024年の2月22日に、その集まりがあるって聞いたんですけど」

先生「はい、あります」

せいや「ということは、絵馬は飾りましたか?今年」

先生「まだ今回は掛けておりません」

せいや「えっ!?掛けてない?」

(別室で見ている依頼者「えっ?マジ!?」)

先生「コロナの関係もあって、今年は8月末に海外に行きます。下調べに。」

せいや「わざわざ行くんすか?1回」

先生「もちろんです、安全が確認できてからなので、9月以降になります」

せいや「今年はちょっと変則的というか」

先生「そうです、でも、その変則に対応できないような王はいりません」

せいや「これ以上は進めないということですね」

先生「そうですね、9月以降に指定してる場所に自分で行って、確かめてください」

別室で見ている依頼者「先生!覚えていらっしゃいますか?」
(依頼者の声が教室内のスピーカーから聞こえてきた)

先生「えーっと会わないので、顔出さないようにしてください」

別室で見ている依頼者「はい、分かってます!」

先生「はい、声だけでいいですよ、よく頑張りましたね、次は、たぶんヨーロッパになる可能性があるので・・・」

別室で見ている依頼者「先生のおかげで大学4年間めっちゃ楽しかったです、やり尽くしたって言っていいぐらい、自分の好きなこといっぱい学んで・・・(泣)」

先生「えーっと詳しくは、向こうでまた会った時にゆっくり聞きます(泣)」

別室で見ている依頼者「絶対行きます!」

先生「はい、待ってますね、はい」

せいや「めっちゃいいけど、会ったらええやん、王、会ったらええやん」

再びスタジオにて

せいや「この以前から海外旅行に計画してるんですけど、
第一回目ですね、
絵馬に書いたのが、『カンボジアのアンコールワットの右側の池で太陽が昇る時に集合』っていう掲示やったんですって、
それが成功者1名だけがいてて、だから、たぶん8人ぐらいカンボジアで迷ってるんです」

石田靖 探偵「それがOKなルールなんやね、軍師と王は」

せいや「国内はしゃべらないって言ってました」