かっぱえびせんの製造工程:潜入!リアルスコープ【2023/10/21】

2023年5月にリニューアルしたカルビーの「かっぱえびせん」。

サクサク感がアップしているという。

カルビーの広島工場では、1日に約53万袋分のかっぱえびせんを製造している。

その材料のえびを入れている箱たちがこちら。

こちらの冷凍されたえびには、

お刺身にも使える新鮮なえびが使われている。

そのエビは、国産やカナダ産など、国内外から集められたエビで、

「アカエビ」「サルエビ」「キシエビ」「ホッコクアカエビ」などの種類があり、それらをブレンドして使っている。

冷凍えび100%を丸ごとすり潰してミンチ状にした後、

液体状にして、小麦粉などを混ぜて、ホカホカの巨大な「えび餅」にする。

これが、かっぱえびせんの生地になる。

そして、薄いシート状に伸ばされていく。

この生地をよく見てみると、表面に無数のスジが刻まれている。

かっぱえびせんを見てみると、確かに1本あたり約10本のスジが入っている。

このスジは、約60年前の1964年発売当初から付いている。

のばされた生地は、その先でバームクーヘンのように巻かれていく。

これが、裁断機の中に入れられ、かっぱえびせんがシャワーになって出てくる。

それは、グミのような弾力。

全てのかっぱえびせんは、同じ長さに決められている。

出来上がりのものを並べてみると、約5cm。

この長さだと食べやすい上に、長すぎず短すぎず、1本では物足りず、

2本3本とつい手をのばしてしまい、そのリズム感が「やめられない、止まらない」と癖になる。

先ほどのグミ状のものは、その後、油で揚げるのではなく(ノンフライ)、

グルグルと回転する煎機(いりき)に入れられ、生地を煎っていく。

バランスよく、油をふりかけ、塩で味付けする。

この時、先ほどの10本のスジで塩が絡みやすくなる。

これで、かっぱえびせんが完成。

生地の新しい配合によって、リニューアル後、サクサク感がアップしている。