2023年5月にリニューアルしたカルビーの「かっぱえびせん」。
サクサク感がアップしているという。
カルビーの広島工場では、1日に約53万袋分のかっぱえびせんを製造している。
その材料のえびを入れている箱たちがこちら。
こちらの冷凍されたえびには、
お刺身にも使える新鮮なえびが使われている。
そのエビは、国産やカナダ産など、国内外から集められたエビで、
「アカエビ」「サルエビ」「キシエビ」「ホッコクアカエビ」などの種類があり、それらをブレンドして使っている。
冷凍えび100%を丸ごとすり潰してミンチ状にした後、
液体状にして、小麦粉などを混ぜて、ホカホカの巨大な「えび餅」にする。
これが、かっぱえびせんの生地になる。
そして、薄いシート状に伸ばされていく。
この生地をよく見てみると、表面に無数のスジが刻まれている。
かっぱえびせんを見てみると、確かに1本あたり約10本のスジが入っている。
このスジは、約60年前の1964年発売当初から付いている。
のばされた生地は、その先でバームクーヘンのように巻かれていく。
これが、裁断機の中に入れられ、かっぱえびせんがシャワーになって出てくる。
それは、グミのような弾力。
全てのかっぱえびせんは、同じ長さに決められている。
出来上がりのものを並べてみると、約5cm。
この長さだと食べやすい上に、長すぎず短すぎず、1本では物足りず、
2本3本とつい手をのばしてしまい、そのリズム感が「やめられない、止まらない」と癖になる。
先ほどのグミ状のものは、その後、油で揚げるのではなく(ノンフライ)、
グルグルと回転する煎機(いりき)に入れられ、生地を煎っていく。
バランスよく、油をふりかけ、塩で味付けする。
この時、先ほどの10本のスジで塩が絡みやすくなる。
これで、かっぱえびせんが完成。
生地の新しい配合によって、リニューアル後、サクサク感がアップしている。