酔っ払うと声が大きくなるのはなぜ?という話がありました。
これについて、當瀬規嗣 先生(札幌医科大学名誉教授 北海道文教大学教授)が説明していました。
酔っ払うと声が大きくなるのは、自分の声が聞こえていないから。
お酒を飲んで 酔いが回ると、
音を聞くときに働く、脳の「聴覚野」が鈍感になってしまうので、
聞こえにくくなってしまう。
そもそも、お酒を飲んで酔っ払うのは、お酒に含まれるアルコールが、
血液に溶け込んで、脳に運ばれ、脳の働きが鈍ってしまうから。
アルコールが、脳内に浸透すると、
音を聞き分ける聴覚野の働きが悪くなり、聴覚が鈍る。
聴覚が鈍ると、自分の声も聞こえづらくなってしまう。
だから、自分の声を聞こうとして、知らず知らずのうちに声が大きくなってしまう。
そして、自分の声が大きくなると、相手もつられて、声が大きくなり、
居酒屋さんなどの場合、店内が騒がしくなる。
すると、ますます大きな声で しゃべらないと、会話が聞こえないので、どんどん声が大きくなっていく。
このような相乗効果で、酔っ払った人は声が大きくなってしまう。
酔っ払うと、声が大きくなる理由は他にもあり、理性がコントロールできなくなる。
理性は脳の前頭葉でコントロールしている。
アルコールが前頭葉に浸透する理性が働きづらくなるので、
大きな声を出してしまったり、オーバーな発言をしてしまったりする。