くしゃみをする時に目を閉じるのはなぜ?:チコちゃんに叱られる!【2024/06/14】

くしゃみをする時に目を閉じるのはなぜ?という話がありました。

これについて、生活習慣病をはじめ、人体について25年以上研究を続ける、

工藤孝文 先生(内科医)が説明していました。

くしゃみをする時に目を閉じるのは、目玉が飛び出るかもしれないから。

口・鼻・目は、顔の奥で、つながっていて、

くしゃみをした時、目の方にも空気が流れていく。

目を開けていると空気の圧力で、目を押し出してしまう可能性がある。

皆さんが、よ<経験されるのが、目薬をしたあとに、口で苦みを感じること。

目薬が、鼻涙管を通って鼻ヘ、そして鼻から目薬がロへ行って、苦みを感じる。

目と口と鼻はつながっているので、くしゃみをする時に流れてくる空気で、目が押し出されないように目を閉じる。

ところで、くしゃみで空気をはく勢いは一体どれくらいなのか?

くしゃみの最大速度を測った研究によると、秒速15.9mで、時速57.24km。

つまり、くしゃみの時、鼻や口を閉じると、車と同じくらいのスピードの空気が、

勢いよく目の方に流れてしまい、目玉が飛び出る可能性がある。

そのため、目を閉じて押さえている。

さらに、もう一つ目を閉じる理由がある。

鼻の空気の通りを良くするため。瞬間的に鼻くうを膨らませている。

ある男性の目を開けている時の鼻の穴の大きさは1.2cm、

目を閉じると、1.5cmだった。

このように、目を閉じるだけでかなり鼻の穴が広がるため、

鼻の空気の通りがよくなることが分かる。

では、どれくらいの強さで目を閉じているのか?

筋肉に流れる電気の大きさで、力の強さを調べてみると、

目を力いっぱい閉じたときの力の強さは、最大で、0.4mV。

一方、くしゃみをした時は、0.5mV以上になった。

くしゃみをすると、極めて大きな力が、出てしまうことが分かる。

くしゃみの時というのは「反射」。

自分の意思ではないが、これぐらいの筋力が出ている。

くしゃみは、全身運動で、その威力はすさまじくて、

ぎっくり腰や、ぎっくり首、ろっ骨にヒビが入ってしまう人もいるぐらい。

ちなみに・・・、

くしゃみを我慢しようとして、鼻をつまみ口を閉じると、

空気の逃げ所がなくなるので、目玉が飛び出るだけでなく、のどの奥が破裂したり、

鼓膜が破れたりするなどの危険があるので、

くしゃみを無理に止めるのは、絶対にしないでください。