「コンパス」と言いながら「パソコン」と書けないという現象がありました。
こちらも、「コンパス」と言いながら「パソコン」と書けない。
他にも「カステラ」と言いながら「マラカス」と書けない。
「くろまめ」と言いながら「しろくま」と書けない。
この「◯◯」と言いながら「□□」が書けない現象。
これについて、坂井建雄 先生(順天堂大学 保健医療学部 特任教授)が説明していました。
この原因は、脳の混乱。
「声に出す」という指令は、運動性言語中枢。
「字を晝く」という指令は、体性運動野という部分で行われている。
違う場所で指令が出されるため、別々に行うなら、とても簡単。
しかし「声に出す」「字を晝く」という指令には、ある共通点がある。
どちらも前頭連合野という、同じ部分から、指令が出されている。
似たような言葉を声に出しながら書くことで、脳が混乱し、
混ざった言葉を書いてしまう。