カードを当てるトランプ手品:探偵ナイトスクープ【2024/09/13】

トランプの手品の話です。

依頼内容

私には幼少期の頃からしている手品があります。
誰に披露しても、必ずすごいと言われる自慢の手品です。
ただ1つ間題があります。
自分で披露しておきながら、この手品の仕組みが分からないのです。
何か細工があるのか、あったとしたら、どんな細工なのか分からないのです。
自慢げに手品を披露しても、なぜそうなるのか分かっていないというのは、たまらなく恥ずかしいです。
探偵さん、この手品の仕組みを解いて、35年のモヤモヤを解消してください。

調査開始

今回の手品は、ジョーカーを抜いた52枚のトランプを使う。

これを観客にシャッフルしてもらう。

この52枚から、マジシャンが25枚カードを取り除く。

残りの27枚から1枚カードを観客に引いてもらう。

最初に引いたのは、「ダイヤの6」だった。

トランプの最大の数字13から、この6を引いた数は「7」。

残りの26枚から「7枚」取り除く。

残りの19枚から、また1枚カードを引いてもらう。

2回目に引いたのは、「ハートの12」だった。

トランプの最大の数字13から、この12を引いた数は「1」。

残りの18枚から「1枚」取り除く。

残りの17枚から、また1枚カードを引いてもらう。

3回目に引いたのは、「ダイヤの3」だった。

トランプの最大の数字13から、この3を引いた数は「10」。

残りの16枚から「10枚」取り除く。

残ったカード6枚は、最初に取り除いた25枚の上に乗せる。

1枚ずつ引いた3枚のカード「ダイヤの6」「ハートの12」「ダイヤの3」の合計は21。

6+25枚から「21番目」のカードを当てる。

「21番目のカードは、スペードの10です」

枚数を数えて、そのカードをめくってみると、

その通り、スペードの10だった。

このマジックの種は、最初に取り除く25枚のカードの「11番目のカード」を覚えておけばよいという。

なぜ、これだけで、数字を当てることができるのか?

ここで、教育系YouTuberの葉一さんが登場して説明する。

まず、52枚の束を「27枚」と「25枚」に分ける。

ここから、カードを何枚減らすかが、この手品のポイント。

【1ターン目】ダイヤの6、(13-6)→7枚減、1枚減【1枚選んだ分】、6枚減【選んだ数字の分】 合計14枚減
【2ターン目】ハートの12、(13-12)→1枚減、1枚減【1枚選んだ分】、12枚減【選んだ数字の分】 合計14枚減
【3ターン目】ダイヤの3、(13-3)→10枚減、1枚減【1枚選んだ分】、3枚減【選んだ数字の分】 合計14枚減

何のカードを引いても、1ターンで合計14枚減らすことになる。

これを3ターンやるので、14x3=42枚カードを減らしていることになる。

27枚のカードで残ったカードは、必ず25枚の上に乗せている。

トランプのカードは全部で52枚、上から42番目のカードは、逆に下から数えると「11番目」となる。

今回、最初に25枚取り除く時に確認した下から11番目のカードは、スペードの10だったというわけ。

つまり、下から11番目を探してるだけのゲームだった。