TBSビジョン→テレビ朝日→NHKと渡り歩いてきた、
映像ディレクターの井上大輔さんが、
テレビ局のファクトチェックについて話していました。
やっぱり報道は、すごいですよね。
顔があるじゃないですか、アルバムの顔とか犯人とかの顔。
雁首(容疑者や被告の写真)を裏を取るってめちゃくちゃ大変で、
雁首は、ちゃんと3人に裏を取らなきゃいけない。
(「これが当時の〇〇くんですか?」ってことですか?)
そう言わないんですよ。「これ誰ですか?」そこまでやらなきゃいけない。
「誰々ですか?」と言って「そうそう」というのは裏にならない。
これは、テレビ朝日の裏どりだったんですけど、
「これ誰ですか?」と言って「〇〇くんです」
(「ヤマダタロウくんだよ」みたいな?)
「じゃあ、合っているね」これで、1個みたいな。
(卒業アルバムを入手して同級生を3人探さないといけない?)
同級生だけじゃなくてもいいけど、親族とかも含めて、3人探さなければいけない。
3人の確実な裏がちゃんと取れていないと、それが彼の雁首ですよと報道しちゃいけない。
(徹底してますよね)
そういう意味では、信頼足りうるものであるはず。
〜〜〜
【雁首の】間違えた過去があるから、「間違えてはいけない」と言って、
そういう裏の取り方をしてきた。
テレビ局も完璧ではないから、徐々に直していこうとはしているとは思う。
(そもそもですけど、雁首を報じる理由は何?
正直に言うと見たいですよ、被者の顔とかも
サイコパスなことを言えば気になると思います。
遺族が色々な意味で公表してほしいと言ったら別ですけど、なぜ報じる必要がある?)
僕が言っていた雁首の話は容疑者のことですけど、
被害者は、こんな悲しい事件を一度と生ませないために、
その子の生きた証を示すことで、よりセンセーショナルに映るのもある。
そういう理由で、出すか出さないかみたいな議論はありましたけど、
基本は被害者の顔を出す。