蚊に刺されないようにするためには、どうすればよいでしょうか?
密閉された空間「モスキートハウス」で、実験が行われた。
レモン
レモンには、蚊が嫌う成分「リモネン」が多く入っている。
リモネンを使った虫除けなども販売されているほど。
実は、蚊に有効なリモネンはレモンの皮に含まれている。
レモンの皮は、苦味成分リモノイドを多く含んでいる。
【実験結果】
食べたり、肌に塗っても、効果なし。
ミント
ミントもまた蚊をはじめ、虫が嫌う成分が含まれているという。
それはガムなどにも使用されている「メントール」。
その効果から虫除けスプレーなどの成分にも多く使われている。
【実験結果】
食べても、効果なし。
唐辛子
とある研究によると、実は唐辛子に含まれるビタミンBやCは、蚊が好む汗を嫌うように変化させるという話がある。
日本でも古来、米びつに入れたり農薬代わりにまいたりなど、防虫効果があることで古来から重宝されてきた。
【実験結果】
食べても、効果なし。
にんにく
強烈なニオイでおなじみのにんにくには、虫が嫌う成分「アリシン」を含む。
汗から成分を分泌することができるという。
【実験結果】
食べても、効果なし。
お酢
ヨーロッパでは、寝る際に蚊除けとして、お酢を使う地域がある。
【実験結果】
コップの中に入れてそばに置いても、効果なし。
炭酸
蚊は人間のみならず、動物が吐き出す二酸化炭素に反応し刺しに来る。
しかし、
密閉空間に炭酸水を置いて、通常時よりも炭酸ガスの濃度が高い場合、蚊に刺されにくい。
昆虫の実験では、麻酔に炭酸ガスを使うこともある。
二酸化炭素の濃度が高すぎて蚊がマヒする濃度になっている。
【実験結果】
炭酸水を置いておくと、全く刺されなかった。
足の裏を洗う
実は足のニオイの元である「イソ吉草酸」に、蚊が反応を示すという。
そのため、体の部位で蚊がよく狙うのは「足元」。
さらに、人間には常在菌という菌が多数存在しており、この常在菌が作り出す脂肪酸にも蚊が反応する可能性がある。
【実験結果】
足を洗って、アルコール消毒すると、全く刺されなかった。
結論
部屋の中では、炭酸水を置くこと。足をキレイに洗っておくこと。
これで、蚊に刺されにくくなる。
その他の【蚊メモ】
・黒や濃い色に強く引きつけられる傾向がある。これは、その色が動物の肌であると認識さているからだと言われている。
・蚊に刺されるとかゆくなるのは、血を吸う時に出す唾液がアレルギー反応として現れるから。蚊によって唾液の成分が異なるため、刺されてもかゆくならない場合もある。
・人間の血を吸うのは産卵を控えたメスのみ。1度血を吸うと4〜5日吸わなくなる。
・蚊は、汗に含まれる乳酸のニオイや水分を嗅ぎつける。
・女性の方が肌が白い、体温が低い、汗をかきにくいことから蚊にさされにくい。