大海原を走るクルーザー、その横には野生のイルカが泳いでいます。
これは、イルカがウォッチングができるツアーです。
参加したお客さんが口を揃えて言うのが、「イルカが懐いてくる」ということ。
が、しかし、イルカが船に近寄ってくるのは、人懐っこいからでない!
林先生の説明
↓波は船の進行方向に対して、逆向きの力(青い矢印)が働く。
その逆向きの方向だけでなく、その周りで、うねり(黄色い矢印)も発生する。
そのうねりにより、船の進行方向と同じ向きの力(赤い矢印)も働く
もし、イルカがこの進行方向と同じ向きの波に上手に乗れば楽に泳ぐことができる。
イルカは、1日に50〜100km泳ぐので、できるだけ体力を温存する必要がある。
楽ができる場所があれば当然そこに集まる。
補足説明
実は、イルカにとって一番楽ができるポイントは、船の舳先の部分。
船が前進すると舳先が海をかき分け、前方部分に水が流れ込む力が発生。
その先に、イルカが入ると、後ろから水圧を受けるため、楽をしながら泳ぐことができる、