テレビで、水道管の気になる問題を取り上げていました。
水道管破裂事故
道路の真ん中で勢い良く噴き出す水!これは水道管の破裂事故。
京都市では、水道管の破裂や漏水が大小含め、年間約5500件起きている。
水道管はどれくらいもつのか?
水道管の法定耐用年数は、40年と定められている。
法定耐用年数とは?
国と水道事業者が定める寿命の目安。
水道管マップを見せてもらうと、
昭和43年に埋められたものがそのままになっている所もあり、その期間は48年。寿命を超えた水道管が今だに使われている。
高度経済成長期をむかえインフラが進み、寿命40年の水道管が多く埋められた。
水道・ガス・電気などの設備が整いだした。
京都だけでなく全国の自治体で、こういう事態が起きている。
新しい物を作る時にはお金が出るが、古いものを作り直すのはお金が出にくいということらしい。
古い水道管はどれくらいのこっているのか?
京都市では、法定耐用年数を超えた水道管が、平成27年末で「約490km」残っている。
この水道管が1979年に作られたもので、36年もの。
事故が起きた水道管でも36年のものがあったので、寿命を迎える前に水道管も安心はできない。
その中を見てみると、赤いサビがあり、コブ状になっている。血管でいうと動脈瘤みたいなもの。
結局サビで表面が薄くなっている。それを使い続けていると、そこから破裂してしまう。
年間どれくらい水道管を取り替えているのか?
平成27年度では、「約26km」 の水道管を取り換えた。
耐用年数が迫り、破裂するかもしれない水道管が490kmもあるのに、年26kmしか替えられない。
実際の水道管の取り換え工事は、年1%しかできていない。
ということは100年かかってしまうという計算になる。
手間のかかる水道管の交換作業
こちらは実際の夜間の水道管交換の現場。
こちらが最新式の水道管。昔は寿命が40年と言われていたが、今は性能も上がって80年以上もつ。
サビとかがつきにくいように特殊な塗装をしている。
地下2m20cmの所に水道管を入れます。
通常の幹線道路では、深さ1m20cmでいいのだが、ここの場合は少し北側に行くと関西電力の管があるため、ぶつからないようにそれよりも1m深い所で入れている。
・交換作業の手順
このようにすごく手間がかかる。
長さは1日で10m〜20mだけしか進めることが出来ない。
交通量の多い幹線道路は深夜しか工事が出来ず、朝までに車が通れるよう元に戻さなければならない。
さらに、住宅街では夜工事ができないという理由もある。
財政難の問題も
水道局は各自治体の独立採算制で、主な財源は税金ではなく、利用者の水道料金。
単純に水道料金を値上げするだけだと、利用者が納得いかないので、なぜ料金を値上げするのかPRするべき。