料理する時によく使うオリーブオイル。
このオリーブオイルが値上がりしているという話です。
オリーブオイルの輸入国別シェア
日本では、オリーブオイルのほとんどが、スペインとイタリアから輸入しています。
オリーブオイル2大産地での不作
その、スペインとイタリアの2大産地では、近年オリーブオイルが不作だそうです。
スペインでは、異常気象による酷暑や干ばつで、2014年には、オリーブオイルが過去20年間で、最悪の収穫量となった。
イタリアでは、「オリーブオイルのエボラ」とも呼ばれる「ピアス病」が蔓延している。
「シャープシューター」という昆虫を媒介とする最近がオリーブの木を枯死させ、数百万本の被害が出ている。
樹齢500年くらいの木を仕方なく刈り取るしかなくなるということ。
このような理由で、オリーブオイルが値上がりしています。
「国際オリーブ協会」の発表によると、
2015年、オリーブオイルの世界全体の生産量が約1/3激減した。
価格は20%増の急上昇するのではないかと見られている。
イタリアで偽装オリーブオイル事件
イタリアではオリーブオイルの偽装をしたグループが逮捕された事件が起きました。
・有毒な「硫酸銅」を塗ったオリーブ8万5000トン
・「イタリア製」と偽装表示したオリーブオイル7000トン
これらが警察に押収されました。
硫酸銅とは?
殺虫剤などに使用され、過剰摂取すると吐き気や死に至る場合もある。
警察によると、「偽装オリーブオイル」は日本やアメリカなどにすでに輸出されているということ。
合わせて数千トンが流通しているそうです。
本物と偽物の見分け方
「DOP」と呼ばれるヨーロッパにあるマーク。
これは、地域で作り方を守っているものにつけられるマーク。ヨーロッパ産のオリーブオイルオイルの品質を保障するマークです。
ヨーロッパの中でもごく一部しか持てないマーク。
こういうものを参考にするとよいそうです。
買い置きについて
値上がりしてくると、買い置きをしたいなと思われがちですが、オリーブオイルはワインと違って5年、10年も持たないので、1年以内に使い切れる物を買うのが正しいです。
日本産のオリーブオイル
日本では、小豆島産のオリーブオイルがありますが、
九州でも作られています。
ですが、ヨーロッパ産に比べると、値段がとても高いです。