いいスーパーを探したければ、開店直後に商品がロードラインをはみ出してないかチェックしろ!:雨上がりの「Aさんの話」【2016/05/17】

今回のテーマは「スーパーマーケット」。

「いいスーパーを探したければ、商品がラインからはみ出してないかチェックしろ!」

いったいどういうことなのか?

スーパーのクチコミサイトにはニセ情報が混ざっている

お金をもらってニセ情報を書き込む業者がいる。
→ママ友から聞いた情報だから大丈夫と思っていても、そのママ友が偽情報を掴まされていることもある。

故意ではない産地偽装

大手とローカルのスーパー、それぞれで問題があるそうです。

事情通「昔はお店に仕入れを担当する方がいて、商品を選んでいた。
最近の店舗展開しているスーパーでは、バイヤーが本社にいて仕入れをしている。」

なので、店舗に商品の目利きができる店員がいなくなってしまっている。

するとどういう問題が起きるのか?

例えば、中国産のキャベツに国内産のキャベツのラベルを貼ってしまったとします。
目利きができる店員さんがいれば、表示ミスの間違いに気づくのですが、
そうでない場合には、間違いに気づけず国内産としてそのまま陳列されてしまいます。

そうなると我々が国内産だと思って手にしたキャベツは産地が全く違うものということに。

セール期間などの繁忙期に実際にこのようなミスが起きやすいそうで、実は知らず知らずのうちに、故意ではない食品の産地偽装に直面しているのです。

食品を加工して使い回す

事情通「人気のあるローカルスーパーは、店長さんが市場に毎日行って、自分の目で商品を確かめて、がんばっているところも多いんですけど、
中には良くないことをして儲けを出しているところもあると感じています。」

事情通「廃棄寸前の食品を惣菜に回していることもある。
鶏肉を仕入れて、ある程度売れますけど、売れ残りがでてきますよね。
塊から今度はカットして、それがさらに売れ残ればタレにつけてと。」

この「タレをつけた鶏肉」の状態でも売れ残ると、今度は「唐揚げ」として惣菜コーナーへ、さらに売れ残ると最終手段、「唐揚げ丼」として販売するんだそう。

これだけでも信じられないことですが、さらにとんでもない偽装が・・・
通常、賞味期限は加工された日付で決まりますが、例えば賞味期限が5月1日の鶏肉、これを切り身に加工すると加工された日にちで決められるので5月3日へと変更。
さらに加工を繰り返すと、どんどん賞味期限は延びていき、唐揚げ丼になった時には、ムネ肉だった時より賞味期限が8日も過ぎているなんてこともあるんです。

これらの加工は、法律的には問題ないということです。

大手スーパーの惣菜はほとんど店内のキッチンでは作られていない

このように、よく見かける白いエプロンを着た人たち、一見お惣菜を作っているようにも見えますが、
スーパーで作りたてが買えると思わせる演出なんです。

セントラルキッチン(中央工場)で作られたものが、スーパーに運ばれてきて、一番最後に揚げたりとかパック詰めたりという作業をここでしている。

◯◯時にできあがりました」というシールが貼られてたりするのは、もちろんパック詰めができた時間です。
(※すべての惣菜商品ではありません。揚げ物は揚げた時間が記載されていることもあります。)

「焼きそば」に関しては、作りやすいということで、現場で作られていることが多いらしいです。

臭気発生装置で匂いをだしているお店もある

例えば、こちらのうなぎのコーナー、ここではうなぎを作っていないのに、なぜかうなぎのいい匂いがする。
それは「臭気発生装置」を使って、うなぎの匂いを出しているのです。
これを使って売上が3倍に伸びたお店もあるそうです。

じゃがいもを売っているところで、うっすらカレーの匂いを出したりするというのもある。

ショーケースの冷蔵庫

仕入れている商品に関することで、スーパーの良し悪しを見抜くことはかなり難しい。

ということで、別の角度から調査することに。

業務用冷蔵庫を作っているメーカーの方の話がありました。

事情通「商品管理という点ではスーパーによってかなり差があると思います。」

訪れたのは、スーパーマーケットに設置する業務用冷蔵庫を製造する会社「福島工業」。

ここで作られているのは、生鮮や惣菜の陳列に使われる、冷蔵・冷凍機能のあるショーケース。

LEDを使うことで商品を美しくみせつつ、消費電力を抑えるものや、

野菜などの鮮度を保つ加湿機能を備えているものなど高機能なものを製造しています。

この会社の開発者によると、この冷蔵ショーケースは使い方一つで商品の鮮度が大きく変わるといいます。

上部の吹き出し口から冷気が流れてきて、

下の吸い込み口の方に縦に冷気が流れていきます。
これをつないだ線を「ロードライン」とよびます。

事情通「例えば、野菜とかネギなど前に出て、このロードラインを越える陳列をすると、
冷気の循環が乱れて庫内が冷えなくなったりとか、鮮度が保てないということになります。」

みなさんは棚からはみ出した商品を見たことはありませんか?これがロードラインを超えた陳列。

ショーケース型の冷蔵庫は、上部から下の吸い込み口へと空気の流れを作ることで冷気を冷蔵庫内に封じ込める構造になっている。

しかし、ロードラインを超えた陳列をすると、室温で放置しているのと同じ。どんどん鮮度が落ちていくのです。

また、このような冷凍食品などに使う箱型のものは、

陳列の上限となる部分にロードラインが設定されています。

この上限からはみ出している部分は、冷気が当たらないため、商品が傷みやすくなってしまいます。

さらに、このように吸い込み口の上に商品を置かれているのを見かけたことはありませんか?

ショーケース型の冷蔵庫は冷気を循環させて食品を冷やしているのですが、このように吸い込み口を塞いでしまうと、空気の循環が悪くなる。

例えばショーケース全体の温度を「5℃」に設定していても、実際は「8℃」くらいにしかなっていないということもある。

すると当然商品の鮮度は落ちてしまいます。

手間を省く、コストを省くために、あらかじめ大量に商品を陳列して、このロードラインを守っていないのをわかっても、そういうことをしてしまうと新鮮なものでも傷んでしまうので、そういう商品のことを考えずに置いているお店はいいお店とは言えない。

ただ、お客さんがいったん手に取ったものをロードラインを超えて戻してしまうということはある。

結論

いいスーパーを探したければ、開店直後に商品がロードラインをはみ出してないかチェックしろ!