今回のテーマは「歯医者」。
「良い歯医者に出会いたければ、ちゃんとゴムしてからやってくれる人を探せ!」
いったいどういうことなのか?
歯医者の経営は厳しい
歯医者の治療のほとんどは虫歯治療。
虫歯の平均本数は年々減ってきているが、その反面、歯科医院の数は大きく増えてきている。コンビニの数よりも多いとのこと。
歯科医院の6%は、「赤字経営」。
歯科医の5人に1人は、「年収300万円以下」
1人当たりの治療費を増やすことが必要になってきます。
悪徳歯医者の恐るべき実態とは?
事情通「歯医者の治療には、「保険診療」と「自由診療」があるんですよ。」
保険診療とは、健康保険が効いて国で定められた治療費の一部を負担するだけで受けられる治療。
自由診療とは、主に見た目の美しさに関わるため、健康保険が効かず、全額実費負担しなければならない治療。
大きく違うのは金額。
事情通「自由診療の金額はドクターが決めていいわけですよ、10万円だとか、20万円だとか。言い値ですね。」
事情通「保険診療の10倍くらいの値段になりますから、保険診療で10人診るよりも、1人自由診療にもって行った方が効率がいいじゃないですか」
自由診療の代表的なものは、「歯科矯正」や「ホワイトニング」
そして、悪徳歯医者がボロ儲けしている治療が・・・、
事情通「悪用の最先端は、『インプラント』以外は無いですね、歯医者の『ドル箱』ですから」
インプラントとは、歯を失った部分に、土台を打ち込み、人工の歯を取り付ける術法。
日本でもここ30年で急速に増えています。
事情通「一本の価格は、良心的な値段でやってても、40万円前後ですよね。一本100万円ってところもたくさんありますね。」
事情通「原価はせいぜい3万円〜5万円くらいだと思いますけどね。」
事情通「無理矢理歯を抜く医者もいて、困っちゃっててねー、オイオイオイなんでこの歯を抜くんだよっていう」
事情通「ちょっと穴が開いてるくらいでさ、歯が割れてますよ、だから抜きましょうってさ」
事情通「私は抜け抜け詐欺って呼んでますけどね」
「天然の歯はインプラントに比べて弱いから」と健康な歯までインプラントにすることもあるのだとか。
さらにとんでもない悪徳歯医者になると、
事情通「一番ビックリしたのはね、抜かないとガンになるって言われたと患者さんが言うんですよ」
事情通「この数年、患者さんが同じことを言われてるんですよ」
事情通「患者さんを説得する、常套文句みたいなんですね。ちゃんとインプラントに取り組んでる人はそんなことをは言わないと思いますよ」
事情通「歯医者はダメな職業なんじゃないですかね、根本から教育しなおさないと」
本来なら40万かかるところを、十何万でやってくれるところはそれはそれで逆に怪しい。
日本の歯科診療報酬は安い
保険診療だけでは、歯医者は経営が成り立たない。
日本の医師が、1日30人診ないと黒字にならない。
10人が限度なので、手を抜くなどをしないといけない。
手抜き&架空請求をしてしまうところも・・・。
歯医者が通う良い歯医者は?
事情通「良い歯医者さんというのは、菌のコントロールができている歯医者さんだと思います」
大人の虫歯は、ほとんどが治療した歯の再発なのだとか。
それを防ぐためには、虫歯菌をコントロールし、治療する場所からできるだけ減らすことが大事です。
事情通「例えば、治療する時に、滅菌を十分にしていない器具を使った場合、虫歯になったりとか、歯周病になったり、場合によっては、人が持っているC型肝炎、B型肝炎、HIV、そういったものがうつってしまうこともありますし、人にうつしてしまうこともあります。」
まず滅菌しなければならないのが治療器具、専用の機械を使って行うのですが、
事情通「患者ごとにすべてしっかりとやっている歯医者さんていうのは、非常に少ないと聞いています」
2014年の読売新聞に衝撃の記事が!
なんと全体の7割の歯医者が、患者ごとに器具を滅菌せずに使用しているというのです。
もしかしたら、あなたは誰かの虫歯菌がついた器具で治療されていたかも!?
事情通「あと大事になってくるのは、口の中の環境、口の中っていうのは菌がたくさんいますので、菌が再びうつらないようにする、口の中を消毒し清潔に保つ」
口の中には虫歯菌がウジャウジャ。清潔にしてから治療しないと、
虫歯菌ごとフタをしてしまうことも、それが再発の原因になるのです。
口の菌のコントロールに気を使っている先生かどうかを見分ける方法はあるのか?
事情通「患者さんからすると、一番分かりやすいのは、『ラバーダム』だと思います
事情通「やってない歯医者には僕は生きません!」
ラバーダム
ラバーダムとは、薄いゴムでできた15cmほどのシート。
このラバーダムに穴を開け、歯に通し、器具で固定します。
そうすることで、治療する歯以外は、ラバーダムで隠された状態に。
このラバーダムを付けることによって、治療する歯にだ液が付きにくく、消毒した歯が清潔に保たれるため、虫歯菌の付着を防ぎ再発防止することができるといいます。
さらに器具などの落下防止・誤飲防止の役目もある。
ラバーダム使用時の虫歯再発率
使用:10%以下
不使用:50%以上
ラバーダムは歯科大学で習う基礎中の基礎なんですが、
アメリカではほとんど付けているのに対し、日本での使用率はわずか25%。
なぜ使わないところが多いのか? それは 「面倒くさいから」 ということ。
事情通「場合によっては30分から1時間くらいかかることがありますけれども、治療の効果が上がる方がいいと考えますので、付けた方がいいと思いますね」
もう一つ、ラバーダムを使わない理由は、使うと「赤字になる」から。
ラバーダムは、一枚数十円、高いやつでも数百円ですが、この分は赤字になってしまいます。
かつて診療点数がついていたが、架空請求が増えたため、平成20年の保険改正で廃止になった。
結論
「良い歯医者に出会いたければ、ちゃんとゴムで出来たラバーダムをしてから治療してくれる歯医者を探せ!」
ということです。