【東大阪】入札に疑惑?!焼却灰の運搬費が高い理由は?:VOICE【2016/10/19】

ゴミの処理を巡る不可解な話です。

家庭から出たゴミや焼却場へ運ばれ灰になります。

その灰を埋め立て地に運ぶまでの費用が発生しています。

その費用は当然税金でまかなわれるわけですが、ある地域では、他の自治体と比べてその費用が突出して高いのです。

その理由は?

東大阪の焼却灰の運搬費は高い?

大阪湾の沖にあるごみの最終処分場「フェニックス」。

家庭から出たゴミが、各地の焼却場で灰となり、ここに埋め立てられていきます。

ここに運ばれてくるトラックの運搬費用が、他の自治体と比べて「東大阪」はとても高い。

清掃施設組合

・東大阪市・大東市のごみを処分
・年間約4万2000トンの焼却灰が発生
・焼却灰の運搬業務は民間業者に委託
・年間委託費は、約1億5000万円

金属片など選別する作業、積み込み作業も含まれているため他市と比べ単価が高くなっているといいます。
高いという認識はなく、適正価格だと言っている。

入札制度がおかしい?

通常、仕事の入札が行われた場合、落札した業者と契約を交わしますが、東大阪では、落札できなかった3社中、2社とも契約を交わしています。

A社、B社、C社、D社の中で、A社が落札したとして、B社、C社にA社が落札した金額で業務をしてもらえないかと組合側がもちかけるのです。

この2社が納得すれば、契約するという特殊な方式です。

結果、ここ2年は4社中、3社が仕事を得ています。

清掃施設組合は、ゴミの量が多いとして10年以上前から3社に業務委託している。

入札では、5年連続で予定価格の99%以上の高値で落札され、落札業者と3番手の業者の差はいずれも10円以内に収まっている。

清掃施設組合のコメント
問題はないかと思っております。予定価格、限定価格も設定していますし、それを超えるような落札結果にもなっておりません。

トラックの謎

さらにトラックに関して、不可解なことが起こっています。

その結果、入札で業務を委託されなかった4番手のD社も仕事を得ている可能性がでてきました。

これは、入札前の業者に出向き、トラックナンバーを確認したものです。

ここでは、4番手となり仕事を得られなかったD社で確認された4台の車が、

入札後にはそれぞれ名義を変えて、先の3社の車として登録されているのです。

つまり、こういうイメージ。

そして、D社の駐車場に行ってみると、なぜか、この名義が変わったはずの車が停まっていました。

さらにこの駐車場から出た車を追ってみると、焼却灰がある施設に入っていきました。

D社は業務を受けていないはずですが、焼却灰の積み込みを行うようです。

そこでドライバーが始めた作業は、トラックに別の社名(B社)のシールを張るというものでした。

なぜ、わざわざ、シールを貼る必要があるのでしょうか?

清掃施設組合は、焼却灰運搬業務の再委託・下請けを禁止している。

しかし、実際には4社で仕事を回し合い、D社も業務を行っているようにみえる。

清掃施設組合に質問してみる

Q.トラックの実体がおかしいのではないか?

A.我々としては登録された所有のトラックで運搬、処理業務をされているので、そこについてなんら問題はございません。
基本的に3社しゃんの請求に対して、お支払をさせていただいているだけです。

Q.D社から出たトラックの業務が行っていることについては?

A.駐車場に、たまたま止まっていたのかもしれない。それはぼくらにはわかりませんので、調査します。