新しいタイプの詐欺、「荷受け代行詐欺」というものがあるそうです。
この詐欺容疑で3人が逮捕されました。
完全在宅業です!主婦もできます。50〜70歳の人でも活躍できる!
このようなうたい文句で、主婦ら500人以上から個人情報を入手しました。
その個人情報を使って、スマホ4000台以上、総額1億4000万円以上をだまし取った疑い。
主婦や高齢者に対して、アルバイトを持ちかけて個人情報を入手した。
そのバイトとは「荷受け代行」というもの。
荷受け代行バイトとは?
届いた荷物に宛名を書いて送るだけ。
1件当たり、3000円〜5000円もらえる。
こんな割のいいバイトはないと普通は思ってしまいます。
Aさんが、求人サイトやSNSで自分の情報を登録する。
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一週間後に荷物が届く。
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指定の宛先に荷物を転送する。
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即日、遅くとも3日以内に振込がある。
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実際に振込があったので、信用できると思い込む。
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その後もどんどん荷物を転送する。
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しかし突然2か月後、大量の請求書が届いた。
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会社(騙し業者)に電話しても連絡が取れなくなる。
裏では何が行われているか?
騙し業者が、得たAさんの個人情報を使って、ネットでスマホを購入。
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Aさんの名義なので、Aさんの家にスマホの荷物が届く。
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しかし、Aさんは荷物を転送するバイトをしているので、荷物の中を開けずに指定の宛先に転送する。
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転送した先に騙し業者がいてスマホをゲット。
だまし取ったスマホの使い道。
・振り込め詐欺で、アシのつかない携帯として使用する。
・闇金でお金を借りるために、携帯を使用する。
・単純にスマホの転売をする。
SIMカードだけを悪用して、スマホだけを転売するということもできる。
なぜだまされるのか?
個人情報、(名前・生年月日・身分証明書)が必要という他に、
写真付きの身分証明書を送ってください。
高額なものもあるため、皆さんにお願いしています。
などと書かれているので、
「身元を確認するきちんとした会社だ」と勝手に信用してしまう。
スマホ契約の抜け穴
格安スマホを勝手に契約される。
・銀行口座
・写真付き身分証明書
格安スマホを使った振り込め詐欺の割合
2015年1月〜9月で、1%
2016年1月〜9月末時点で、33%
急増している。
今年に入って、「荷受け代行詐欺」が急増している。
実際にあった被害
・端末代、解約料など一社で20万円ほどの請求があり、総額で100万円ほどの請求があった。
・総額50万円のほどの請求があった、支払わないといけないとしたら死ぬしかない。
共犯になる可能性がある
大量の請求書がきたので、警察に相談しに行く。
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「被害者は携帯会社で、あなたは加害者です」と言われる。
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「携帯が犯罪に使われたらあなたを逮捕するしかない」と言われる。
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そのため、被害届は受理されない。
自分が犯行に加担していると知らなければ、容疑はかけられても、結局は不起訴になるということは十分考えられる。
転送先に行ってみると
転送先として書かれていた住所に行ってみると、そこは神奈川県のとあるビル。
Q.この会社はどういうところなのですか?
A.私書箱を設置しているところです。
Q.どれくらいの数の私書箱がありますか?
A.十数件が契約しています。
Q.三浦(容疑者)という契約者はいますか?
A.そういう契約者がいるかはわからない。
会社の説明によると、
・ここは私書箱を解説している場所。
・指定の書類に記入し身分証明書を提示すれば開設できる。
転送先の住所に行けば解決する問題というわけでもなさそうです。