缶のリサイクルで、プルタブ集めが行われている学校などがあります。
しかしこれは、リサイクル業者としては、喜ばしいことではないみたいです。
プルタブ集めの流れ
小学校などで集められたプルタブは、車いすに交換するボランティア団体に送られます。
そこで一定量集まった時点で、リサイクル工場へ売却、得られたお金で車いすを購入する。
しかし、ある小学校では、プルタブを集めるために、わざわざ缶からプルタブを取り外すという作業をしているところもあります。
これは手を切るおそれもあるので危険です。
プルタブ集めはダメ?
リサイクル工場では、プルタブだけを集められたものに難色を示すという。
リサイクル工場にある「異物選別装置」は、主に磁石や風の力を使って、アルミ缶とそれ以外のものに分けている。
この時、プルタブは小さすぎるためゴミとして選別されてしまい、異物を落とす穴に落ちてしまう。
中には、プルタブ専用のリサイクル設備があるところもあるが、大半は、採算が合わず対応が難しい。
缶はプルタブの約40倍の重量があり、車いすが早く手に入るので、缶を集める方が効率的。
なぜプルタブ集めは行われているのか?
活動が始まった経緯は、
1980年代、自動販売機が全国に普及し、缶飲料の消費が一気に増加した。
それにともなって、問題になったのが、プルタブのポイ捨てだった。
中でも社会に衝撃を与えたのが、タンチョウヅル飲み込み事件。
特別天然記念物のタンチョウヅルが、ポイ捨てされたプルタブを飲み込み死んでしまう事件があった。
さらに、子供が踏んでケガをする事故も多発した。
そこで、プルタブを「拾えば福祉になる」という方向で始まった。
プルタブ集めはラジオから広まった
特に、歌手のさだまさしさんのラジオ番組でプルタブ集めは広まったという。
1987年7月4日放送の「さだまさしのセイ!ヤング」。
さだまさし「この番組でリングプルを集めよう!なんてことをお話してて、ずっとキャンペーンをやっとりますけども、どうせそこらへんに捨ててあるプルトップであれば、拾って車いすがそこでできるもんならということで、これがね、いろんなものに変わるわけですから、地域のみなさんでどんどん盛り上げていただきたい」
缶と一体になったプルタブ
1990年代になると、缶からプルタブが外れないタイプが普及し、ポイ捨てされる心配はなくなった。
なので、今の時代では、わざわざプルタブを缶から取り外すことはしなくてもよいようです。