山梨県の富士河口湖付近にある老舗旅館。富士山を間近に見られる宿として観光客に人気だという。
日本語がわからない外国人観光客を会議室に泊めようとしているのではないかと、旅館にはクレームが殺到。
宿泊するのは会議室?
この旅館に泊まったタイの観光客アリサさん。20回以上も来日経験のある大の親日家です。
アリサ「私は日本によく来るのですが、こんなひどい扱いを受けたのは初めてです。」
アリサさんは、旅館の和室を2泊3日で予約したという。
しかし、案内された部屋はパーテーションで区切られただけの会議室。
実際、ドアの外には「Standard Room Fuji」という張り紙の上には、会議室のプレートがあった。
アリサ「どうしてパーテーションで区切られた部屋で寝ないといけないの?って、それから5分ほど呆然と部屋を眺めていたわ」
我にかえると、フェイスブックに次のように投稿した。
日本はいつも完璧でサービスは最高であり、詐欺もボッタクリもありませんでした。
しかし、今、私の信じてきたことは全て覆されました。
アリサ「タイの友達にこの旅館に泊まらない方がいいよって注意を促そうと思って投稿したんです」
この投稿はタイのみならず、日本でも拡散しました。
会議室は1人一泊3000円と格安だったが、アリサさんが気になったのは防犯面。
部屋のドアに外鍵はなく、フロントで渡されたのは金庫の鍵だけだった。
アリサ「2泊だから荷物は置いたままにしたくなかった、カメラとか持っていますからね」
なぜ和室が会議室になった?
↓アリサさんがイメージしていた和室がこちら。大きな窓を開けると富士山が見える。
↓こちらが宿泊設備が片付けられている会議室の状態。
実は、こちらの旅館では格安の3000円で、会議室に宿泊できるプランを提供している。
あるサイトだと、会議室だとわかる写真と共にこのプランが紹介されていた。
しかし、アリサさんが予約を申し込んだサイトでは、サイトを運営する会社のミスで、別の和室の写真が使われていたという。
その写真を見て、予約したのだが、旅館側はアリサさんが和室の写真を見て予約しているとは知らず、会議室に宿泊するプランだと思いこんでいた。
結局は、アリサさんは旅館が用意した和室に宿泊し、差額はミスをした宿泊予約サイトが払った。
旅館の社長のコメント
・インターネットの怖さというのを初めて身に染みて感じました。
もう風評被害、それひとことだと思います。
海外の反応
・部屋のプレートが笑える、こんなことするかよ。
・会議室を客室に改造するなんて酷い。