色とりどりの花が咲き乱れるニュージーランド。
しかし、かつては「サウスアイランドエーデルワイス」のような、白い花しかなかったそうです。それはいったいなぜなのか?
飛べる鳥が少ない
今から約1億年前、ゴンドワナ大陸から分裂したニュージーランド。
以降、他の陸地とは海で隔たれていたこともあり、キーウィなど、独自の進化を遂げた動植物を数多く見ることができる。
ちなみに、↓こちらの「プケコ」と「タカへ」はもともとは同種ですが、だいぶ違う姿になっている。
大きな違いは「プケコ」は飛べて、「タカへ」は飛べないということ。
ニュージーランドに古くからいる鳥は、飛べない「タカへ」で、地面をうろつき回っても生存できた。
もともとはタカへも飛ぶことはできたが、外敵がいなかったために飛ぶことをやめて羽は退化してしまった。
このようにニュージーランドでは飛べなくなった鳥は多い。
飛べなくなった代表的な鳥が、「ジャイアントモア」。
しかし、この鳥、外敵がいなかったため「人がいい」性格。そして、味が「美味しい」ので、食べられて全滅してしまいました。
白い花が多い
植物は鳥に食べてもらって、種を撒いてもらう。
オスとメスに分かれてるものは、受粉を助けてもらう。
その媒介者は、昆虫や鳥だったりする。
そもそも、鳥がいないということは、媒介者は少ない、ということは、昆虫に頼ることになる。
ニュージーランドは、緯度が高い。
だから温度が低いので、昆虫が少ない。熱帯雨林のような地域であれば多いのですが。
そんな中、「蛾」は夜行性なので、月明かりなので見える色は、白(黄色でもいいのかもしれないけど)が一番見えやすいので、花は夜行性の蛾に頼らないと生き残れなかった。
ニュージーランドの花が白いのは受粉の媒介者が「蛾」だったから、
夜行性の蛾が夜間でも目立つ白い花に寄り付くようになっため、白い花が残った
といわれています。
ちなみに、ニュージーランドには、約1800種類の蛾がいるといわれ、紙幣にも蛾が描かれています。