袋詰めのピーマン
↓こちらのようなピーマンの袋詰め、重さを量ってみると、ほとんどのものが150gです。
↓まれに、例外もありますが。
例えば、150gの袋詰めの中のピーマンの重さを一つずつ量ってみいると、↓こんな感じです。
この重さがバラバラなピーマンをどうやって150gに揃えているのでしょうか?
組み合わせ計量装置
その秘密は↓この機械です。
機械の上には、小さなコンベアがたくさんならんでいます。
この小さなコンベアの上にピーマンが一つずつ並べられました。
すると、その中の4つのピーマンが滑り出し、袋に詰められました。
この機械は、12個の機械でピーマンの重さを量り、ほぼ150gになる組み合わせを自動的に見つけてくれるのです。
例えば、↓この12個の組み合わせの場合、黄色い数字のピーマン4つで、150gになります。
次々と150gの組み合わせを見つけていきます。
このような機械は「組み合わせ計量装置」といって、他にもニンジンやエリンギなど、バラつきのあるものを一定の重さに組み合わせることができるのです。
サイコロの確率
でもこれ、毎回、たった12個のピーマンだけ。いつもこのようにうまくいくものなのでしょうか?
試しに6個のサイコロを転がして実験してみます。
↓一投目、この中で合計10になる組み合わせは、「5+5」。
↓二投目、この中で合計10になる組み合わせは、「4+6」。
↓三投目、この中で合計10になる組み合わせは、「3+1+6」「3+2+5」と二通りもある。
6個のサイコロを転がした時に、10の組み合わせがある確率は98%。
12個のピーマンの場合も、100%ではないが十分な確率だということが数学的に保証されている。