どうして大きな鼻クソが取れるとうれしいのか?:Q〜こどものための哲学〜【2017/01/04】

子ども向けの哲学番組が放送されていました。


うっわー!すっげー!こんなにでっかい鼻クソ取れたー!

うれしいなー!誰かに見せたいなー!これは捨てられないなー!

そうだ!きれいな箱に入れて、宝物にしよう!

いや、まてまて、ちょっと待て!僕!鼻クソを宝物にするの?

僕そんなに鼻クソが好きだったっけ?

ううん、鼻クソなんて好きじゃない、っていうか嫌いだ!やっぱりゴミ箱に捨てよ!

でも、考えてみると不思議だなー、僕は今確かに鼻クソを宝物にしたいと思ったぞ、なんでだろう?

よし、考えてみよう!

いつもは鼻クソを宝物にしたいなんて思わない。

じゃあなんで?そうか!今日のはいつものよりずーっと大きかったからだ!

もし小さかったら、すぐにポイしたはずだ。

でも、大きいと簡単には捨てられない!だってうれしいも〜ん!

あれ?ということは、大きいとなんでもうれしいのかな?

↓洋服が大きかったら、ぶかぶかだ!

↓ママが大きかったら、なんかこわい!

↓注射が大きかったら、やめてー!

大きかったらなんでもうれしいわけじゃないだ。

でも、大きい鼻クソはうれしい。

じゃあ、パパの鼻クソは大きそうだから、宝物がいっぱい?

いやいや、パパの鼻クソは全然欲しくないよ。

パパの鼻クソが大きくても珍しくもないし、うれしくもない、だってパパの場合大きいのが当たり前だもん!

まてよ、僕の鼻クソがいつもは小さいのに、今日だけ大きかったからうれしいんだ。

そうか、人間は「いつもと違うとうれしくなる」んだな。


いつも僕の算数のテストは20点くらいでママに怒られる。

でも、いつもいつも0点で、たま〜に20点だったら、「いつもと違うわ〜」ってママはうれしくなるはずだ!

よ〜し!今日からテストは0点ばっかり取るぞ〜!