つんく♂さんが声を取り戻した!食道発声法とは?:ちちんぷいぷい【2017/01/18】

2014年10月に「喉頭ガン」のため「声帯」を摘出した歌手のつんく♂さんが、声を取り戻したという話です。

つんく♂さんは、「食道発声法」のトレーニングを積み、静かな所であれば、家族やごく近い関係者と意思疎通ができるようになっているということです。

この発声法は、誰もができるわけではなく技術が必要になるといいます。

つんく♂さんと同じように、喉頭がんで声帯を摘出し、声を取り戻した方に話を聞いてみると、

「食道に空気を入れてそれを逆流させる、簡単に言うとゲップです。ゲップを連発させてしゃべっていると思っていただいたらけっこうかと思います。」

・習得するのにどれくらいかかるのか?

「私は必要にせまられたので、3〜4週間である程度喋ることができました。一般的には早い人で2,3か月、遅い人で2,3年、かなり差があります。それは手術のやり方や術後の状況によって個人差がある」

・話せたときの感想は?

「うれしかったですよ、声が出たときは感動しました。また新しい未来が開けたような、第2の人生がひらけたなと思った。また教壇に立って授業できた時が一番うれしかった。」

・においがわからなくなる?

「しゃべらないとにおいもわからない、食道発声をやるとにおいが分かる、食事もおいしくいただける」

食道発声法とは?

通常は、気管の中を空気が通ります。肺にためていた空気が声帯を通る時に、振動させることによって音になって声が出ます。

それに対して、食道発声法は、声帯の代わりに食道を振動させます。

空気をいったん飲み込み腹の力で押し出し、ゲップと同じしくみで食道の粘膜を振動させて「声」にする。

練習しても半年以上かかることが多く、また話せるまでになる人は全体の3割強とされています。

つんく♂さんの事務所のコメント

・以前から練習を重ね、小さな声ですが、意思疎通が出来る程度になりました。
・まだテレビに出てしゃべるとか、歌を歌うといったレベルではありません。

ということです。