Apple社から1998年に発売されたパソコン「iMac」。
当時それまでにないオシャレなデザインで一世を風靡した大ヒット商品でしたが、
あれから約20年、電源も入らない、性能もデザインも時代遅れの不用品。
この不用品のiMacをジェックス株式会社の加藤さんは、癒やしのインテリアに変えるといいます。
複雑に組み込まれた部品を豪快に解体していく加藤さん。
そして、本体の大部分を占めるブラウン管の取り外しに成功。
このディスプレイのガラスも「あるもの」を作るのには必要とのこと。
真空のブラウン管を壊すと爆発する危険があるので、安全に解体する作業を「真空解除」をします。
ブラウン管の端をペンチでひねると「プシュー」っという音がしました。
真空解除とは?・・・ブラウン管に空気を送り込み爆発を防ぐ工程のこと。
ブラウン管を袋に入れ、カナヅチで周囲のガラスを割って、ディスプレイのガラスだけを取り出します。
そして取り外し成功。
ディスプレイのガラスの裏側には金属の粉のようなものが付いていて、布で拭き取るとすぐに取れました。
そして、黒の半透明のガラスになりました。しかし、加藤さんは、黒ではなく透明のガラスを使いたかったといいます。
しかも、気をつけていてもガラスにはヒビまで入ってしまいました。
結局、ディスプレイのガラスを使うのは断念して、代わりのものを使うことに。
失敗したそのガラス板の代わりに、透明のガラスを採寸して切り出し、
アクリル板と切り出したガラスをシリコンで接着。
上部だけを開けた密閉空間を作り出しました。
その後、なんと、熱帯魚の水槽になりました。
普通は丸見えになってしまうポンプやヒーターは、リサイクルの達人加藤さんの特許技術で、見事に隠し見栄えに気を配った一品。
加藤さんの特許技術
ポンプとヒーターを仕切りで隠す。
水槽の下で水を循環させ水温を保つ。
さらに、パソコンのフタをワンタッチで外せ、エサやりも簡単。
さらに、スピーカーからは音楽が無線で流せる機能もついています。
感想
リサイクルというよりは、もうこれは新製品ですね。素晴らしいです。
ディスプレイのガラスが黒いというのは知りませんでした。
既存のブラウン管を材料に使えるとよかったですね。