あっち向いてホイ!の強い人と弱い人の違い:所さんの目がテン!【2017/03/12】

あっち向いてホイ!の強い人と弱い人にはある違いがあるようです。


ゲームの進行方法

あっち向いてホイ!という遊びでは、

「じゃんけんのフェーズ」では最後のポンのところで、2人の手の動きが同期しなければならないというのがルールになっています。それができないと、あと出しで反則になってしまうので。

このポンの同期に向けて、2人の動作のシンクロが始まる。

あっち向いてホイ!における同期とは?
「ぽん」「ホイ」に向けて2人の動きのリズムがそろうこと。

このリズムを最後まで崩さないことが遊びを成立させる基本になります。

じゃんけんの勝敗がついた後、「あっち向いてホイ!フェーズ」に移ります。

役割がオフェンス(攻め)とディフェンス(守り)に分かれます。

この判断を瞬時に行う必要があります。

攻めのオフェンスは、「あっち向いてホイ!」と声をかけながら指を差し、

守りのディフェンスは、掛け声を聞きながら、頭を動かす役割。

脳の活性化

じゃんけんの勝敗が決まってから(ポン)→ (ホイ)が終わるまで、わずか約1秒。

このほんの数秒の中で非常に複雑なことが脳と体で起こっている。

脳波を計測してみると、じゃんけんのくだりではそれほど活動はみられません。

しかし、じゃんけんの勝負がついた直後、脳全体が活発に動き出しました。

「じゃんけんフェーズ」よりも「あっち向いてホイ!フェーズ」に入った途端脳全体が活性化していたのです。

「どれならどう」「これならこう」というように「判断」を与えられると脳が活動しないといけなくなる。

脳全体が働きやすいゲームということになる。

ゲームの後半は複雑化していき、この複数の動作を同時に行うことを「マルチタスク」といいます。

強い人と弱い人の違い

あっち向いてホイ!が強い人の脳波を計測して見てみると、

「あっち向いて」の準備状態のときは、「前頭前野」が活発化。集中して戦略を考える部分の脳が働いている。
「ホイ!」の動かしているときは、「運動野」が活発化。運動をつかさどる部分に活動が集中している。

準備の時と動かす時とで、脳の活動にメリハリがある。

今やるべきことに焦点を当てている、そういう脳の活動が見られる。

熟練したスポーツ選手のような動き方をしている。

一般の人とトップレベルのスポーツ選手の脳を比べてみると、脳の活動はトップレベルの選手のほうが働く部分は少ないが、働くべきところが働いている。

一方、あっち向いてホイ!が弱い人の脳波を計測してみると、

脳全体が活性化しすぎていました。

これは判断をためらったり(躊躇)、混乱している時の状態であるとのこと。

相手の動きを冷静に見られていない可能性が高いのです。

強さの秘密

ディフェンス(守り)で、じゃんけんで負けて頭を動かすとき、

強い人は、相手の指ではなく相手の顔を見ています。

弱い人は、相手の出した手の付近を見ています。これで指につられて向いてしまうことが多かったと考えられます。

オフェンス(攻め)で、じゃんけんで勝って指を差すとき、

強い人は、手の動きと視線の動きが一致していて、ロックオンするような感じでメリハリがある動きと視線になる。

差す指を相手の視界の前にもっていき、ピタッと止めてから、指を差しています。

弱い人は、手の動きが一度も固定されずに流れた動きになっています。

実はこの手の動きが相手の心理に影響するのだといいます。

このロックオンの動きは勝負のペースを作っている。やられる方からすると「見ろよ」という威圧感がある。

この指に吸い込まれるように見てしまうとそのままつられてしまって向いてしまう。

あっち向いてホイ!の強い人の特徴
・大きな声を出して自分のペースを作る
・指は相手の視界でロックオン(オフェンス)
・相手の指は見ない(ディフェンス)