【札幌市】老朽化で突然賃貸マンションが崩れたという話

北海道札幌市西区宮の沢にあるマンション。

・7階建て
・築45年(1972年)
・鉄筋コンクリート
・家賃6万円

今月(2017年3月)3日、札幌駅から車で約20分のところにあるこのマンションの一部が突然崩れ落ちました。

住人が避難を求められる事態となっています。

マンションが崩れる

マンションのベランダでひさしにあたる部分が崩れ落ちています。

さらに断続的に道路にもその破片が落下しています。

避難要請

マンションの管理会社は3階から7階に住む23世帯に一時的な避難を要請しました。

避難した住人には1日1万円の避難費用が10日分支給されるということです。

しかし、実際には家を出ていけないという人もいます。

住人のコメント

・トイレに入っていたら突然地震みたいな横揺れになった。
・築年数が経っているのは知っていたが、こういう事態になるとは思っていなかった。
・建物は一度も大規模修繕が行われていなかった。
・建物のオーナーは、メンテナンスを全然やっていないと思う。

定期調査

建築基準法12状で、集合住宅等の所有者には「定期調査」と「報告義務」があり、それを怠ると100万円以下の罰金となる。

市によると記録が残る1998年以降は、定期報告は一度も出されていないとのこと。

所有会社

マンションの所有会社は、去年(2016年)の秋から変更になっている。

去年までの所有会社 は、
→管理会社にまかせていたが報告しているはずだ
 
現在の所有会社 は、
→定期報告に関して引き継ぎがない

とコメントしている。

賃貸物件のトラブル

もし、借り手が今回のようなトラブルにあった場合、

・賃貸を支払っている管理会社に連絡
・責任を負うのは所有者
・賃貸契約書を見直す

ということです。


分譲マンションで住んでいる場合なら、修繕費の積立金や、いつどこを修繕したかが持ち主に報告されるので、その状況を把握できますが、賃貸の場合は借り手にそういう情報が定期的に入ってこないので、老朽化したマンションでは特に不安になりますね。