ゴルフ練習場などで、かなり巧妙な詐欺があったようです。
東京のゴルフ関連会社が全国のゴルフ練習場の経営者ら1000人以上に対し、練習場のホームページに掲載した広告費の支払いが滞っていることがわかりました。
被害総額は40億円にものぼるということです。
詐欺の手口
東京にあるゴルフ関連業者(ゴルフスタジアム)が、ゴルフ練習場などにホームページの制作すると持ちかけます。
練習場はその制作費を支払うことになりますが、ホームページに業者が指定する広告を載せれば、毎月制作費と同じ額の広告費がもらえる。つまり実質タダだというのです。
あるゴルフ練習場では、去年(2016年)4月、総額約720万円(月に8万6000円)のローンを組みました。
ホームページはできあがり、当初はローンと同額の広告費が支払われましたが、今年(2017年)2月、入金がストップしていて担当者に電話してもつながらなくなりました。
広告収入が途絶えた後も、ローンの支払いは続きました。
ホームページの制作費と、広告費の収入はセットだと思われていましたが、実は別々の契約だったため、ローンの残額650万円が残ったのです。
しかも、そのローンの名目は「ホームページの制作」ではなく、粗品だったはずのゴルフの練習ソフト代だというのです。
業者の「ゴルフスタジアム」に問い合わせてみると、
取材の件に関しましては、既にゴルフ業界のメディアにお答えしていまして、それ以外の媒体には現在は取材を差し控えさせていただいています。
との返答でした。
このような同様の広告費未払いの被害は、全国に1000人以上、総額約40億円にのぼります。
被害者らは損害賠償請求や刑事告訴を検討しています。