3月〜5月の今まさに旬を迎えているのがカツオ。
この時期のものは「初鰹」と呼ばれ、一年の中で特に美味しい季節とされています。
たたきやお刺し身を楽しみにされている人も多いと思いますが、そのカツオが高騰しているんです。
あるお店では、去年の同じ時期の「倍以上の価格」になっているところもありました。
日本のカツオの漁獲量は2005年に約40万トンありましたが、ここ10年間で約25万トンにまで減っています。
・カツオ漁獲量の推移(農林水産省)
漁獲量の減少に伴い、値段が上昇しているといいます。
ある漁師の話では、
「例年では、1日1人でカツオが100キロくらい釣れるが、今年は、12隻の船が漁に出て20匹(40kg)ほどしか水揚げされなかった。」
不漁だと船の燃料費で赤字になってしまうので、漁に出ないこともあるといいます。
本来、赤道付近から黒潮にのって、日本の沿岸部を北上してくるカツオ。
しかし、ここ数年は、中国や台湾など海外の漁船が巻き網漁で成魚だけでなく幼魚も含めて乱獲してしまっているため、日本の沿岸までカツオが来ないというのです。
↓海外では横幅2000メートルほどという巻き網漁