家族同然のペットが葬られているペット霊園の話です。
天国に旅立ったペットに会おうとお墓参りに霊園に訪れた飼い主が見たのはにわかには信じがたい光景でした。
突然無くなったお墓
ある動物霊園の利用者から、
「宝塔」という動物霊園が閉鎖した様です。
という知らせを受けて現場に行ってみると、
「平成29年1月末日をもって当園は閉園しました。」
という立て札が掲示がされていました。
霊園の入り口にはたくさんの石が山積みに。
ペットの名前が掘られた墓石が放置されていました。
利用者「ここがうちの子のお墓だったんですよ、飾っていた写真とか愛用していたおもちゃとか水飲みとか、そういうものが全くない状態なので」
この方のペットの墓は跡形もなくなっていました。
利用者「閉園の説明は全く無いです。分かっているのであれば何年か前から貼り紙なりなんなりしてほしかった、そうすればこっちも撤去したので」
さらに奥へ進むと、掘り返された複数の遺骨が山積みになってその上に花束が添えられていました。
閉鎖の理由
なぜこのように多くの飼い主に知らせずに霊園を閉園したのでしょうか。
管理人に話を聞いてみると、
管理人「ほんまは閉園すると連絡をせなあかんか知らんけど、ようせえへんかった。」
管理人「裁判所からの命令で1年以上前にやめないといけなかった。」
実は、霊園を立ち上げたのは、管理人とは別のA氏。
元々土地は、枚方の地元住民が共同で管理していましたが、1982年ごろにA氏が陶芸の釜を作りたいと申しで、貸し出されることに。
しかし、1991年ごろ地元に無断でペット霊園になってしまい、死んだペットが火葬されるようになったといいます。
そして、臭いなどに悩まされた地元住民が裁判を起こし、4年前に「A氏側が元通りにして土地を戻す内容」で和解成立したのです。
肝心のA氏は、「高齢のため体調が悪く何も答えられない」とのことでした。
「心を込めた供養を」といいながら、1月に突然の閉鎖。
先週、口コミやネットで一気に広がり、聞きつけたたくさんの飼い主が、昨日、おとといと訪れていました。
飼い主の声
・辛いですね、何も聞いてなくて突如だったので、ショックといえばショック、今の状況になる前にもう少し来たかった。
・これはちょっとありえないですよね、犬でも一緒に生活した家族だから。魂はあると思うしもう少しきちんと考えてほしい。
霊園側は「今後、残っている遺骨や遺品は処分する」としていて、無責任な対応に悲しみと怒りが広がっています。