大分県臼杵市にある公園。そこにある一見するとお家のようにも見えるのはトイレです。
今月(2017年4月)12日、この公園のトイレの照明を全てLEDに変えるため電気業者が作業に入ったところ、天井裏に人影を目撃。
翌日、市役所の職員と警察で屋根裏を点検すると、男(54)を発見し、建造物侵入容疑で逮捕しました。
男が3年も暮らしていたトイレは、市内に24か所あるトイレの中でも一番広いトイレです。
その屋根裏の広さは、なんと約92㎡。
そこには、ペットボトルが300本以上、45リットルゴミ袋、タオル、ジーンズ、シャツ、ひもで結ばれた雑誌の束がありました。
その屋根裏には電源もあり、ガスコンロや、電気ストーブも置かれていました。これらの生活用品は万引きをして揃えていたといいます。
男は男性用の和式トイレの壁に手をかけてよじ登り点検口から侵入していました。
臼杵市役所は事件発覚直後にその点検口を封鎖。手すりなどで登れないよう洗面所の上に点検口を移動しました。
男は借金の取り立てから逃げるため、3年前からトイレの屋根裏で生活していたということです。
地元の人の中には、男から「あなた毎回トイレしてますよね」と言われて、「いったいどこで見てるのかな?」と思っている人もいました。
地元の少年野球の子どもたちの間では、トイレで声がしたと1人の子が言い出して、みんなで見に行ったが誰もいないので、お化け騒動となったこともあった。
トイレの屋根裏の一部が壊れているため、臼杵市役所では、器物損壊などで男への損害賠償も検討しているということです。
男が言うには「3年前には別の人が住んでいた」という話もあります。