フィギュアスケートで有名な選手は、「羽生結弦(はにゅう ゆづる)」選手。
将棋界で有名な棋士は、「羽生善治(はぶ よしはる)」棋士。
この羽生姓の由来はいったいなんでしょうか?
羽生(はにゅう)の由来
日本全国で「はにゅう」の性を調べてみると、茨城県に多くいました。
これは羽生(はにゅう)という地名から発祥した地名性と思われます。
関東ローム層で構成されたこの地域は、埴輪の材料の赤土、埴(はに)が生まれる土地だったから、埴生(はにゅう)と呼ばれていた。
この埴(はに)がいつしか羽(はね)に転じて、羽生(はにゅう)という地名が生まれ、関東に羽生姓が多いのだと推測されます。
しかし、羽生選手の出身は宮城県、先祖が関東から移り住んだのでしょうか?
どうやらそうではないようです。
宮城県の登米市は、羽生選手が幼いころに死去した祖父の出身地で、父の秀利氏が育ったところで、ここにも羽生姓が多い。
一説には、この羽生(はにゅう)地区は、朝廷に羽毛を献上した地と言われている。
羽を生むと書いて、羽生(はにゅう)という地名になったといいます。
羽生(はぶ)の由来
羽生善治 棋士の父の政治さんは、鹿児島県種子島の出身。
この地域に羽生(はぶ)の姓の方が多くいました。ちなみにヘビのハブはいないそうです。
ではなぜ羽生(はぶ)と読む姓の人が多いのか?
西暦901年、菅原道真公が太宰府に左遷される際、嵐で船が転覆の危機にあった、それを乗り越え漂着した場所の名前が羽生の浦だった。
その事をきっかけに道真の一族の一人が羽生(はぶ)を名乗り、九州で羽生(はぶ)の姓が誕生しました。
後に種子島の領主が羽生氏を家臣として抱え込んだことによって、今も種子島では羽生(はぶ)姓の人が多くいると考えられています。
羽生(はにゅう)と羽生(はぶ)の割合
では、羽生(はにゅう)と羽生(はぶ)どちらの姓の方が多いのでしょう?
調査した結果、
羽生(はにゅう)85%
羽生(はぶ)15%
圧倒的に「はにゅう」さんの方が多かったということです。