普段、私たちが口にすることもある 「おせんべい」 と「おかき 」。
この違いはいったい何なのでしょうか?
それは「原料の違い」にあります。
おせんべいの原料は「お米」
おかきの原料は「もち米」
おかき
実は、先にできたのは「おかき」。
飛鳥時代、神様にお供えしていた乾燥して硬くなったお餅をもったいないので、手で小さく折って砕き、焼いて食べるようになりました。
この手で砕く行為を 「欠く(かく)」と言っていたので、この食べ物を「おかき」と呼ぶようになったのです。
そして人々の間で評判になり、いつしかもち米自体から作られるようになったのです。
おせんべい
有名な草加のせんべい店は、昔は元々、お茶やお団子を提供する茶店でした。
お団子が日持ちしなくて余ってしまい、捨てるのがもったいない。余った団子をつぶして干して焼いて食べた。
そのため、おせんべいは丸い形をしたものが多い。
一説には、最初に団子をつぶして焼いた「おせん」さんという人の名前からついたという話があります。
あられ
「あられ」も「おかき」と似ていますが、どこが違うのでしょうか?
実は、どちらとも、作り方も原料も全く同じ。
あられの形は小さいコロコロしたモノ。
つまり大きなものを「おかき」と呼び、小さいものは空から降ってくる霰(あられ)に似ていることから「あられ」と呼ばれているのです。
(※諸説あります)