歯科医院でドリルのハンドピースを使いまわしているという話:モーニングショー【2017/07/04】

歯科医院で危ない調査結果がでました。

↓こちらは歯を削る時に使用する歯科ドリル

全国の歯科医院の半数近くで、この柄の部分を交換することなく使いまわしているという話です。

街角インタビュー

歯科ドリルの柄部分は患者ごとに交換していると思う?

・特に気にしたことはなかった。
・信頼してますからね。
・キレイなものを使ってくれているものだと思っていた。

調査結果

実は全国の半数近くの歯科医療機関が歯科ドリルの柄を患者ごとに交換せず使いまわしている可能性があることが厚生省の調査で明らかになったのです。

先端の刃の部分は滅菌消毒されますが、問題になっているのは、↓この「ハンドピース」と呼ばれる柄の部分。

ハンドピースの内部は患者の血液や唾液が付着しやすい上に、中は空気と水が送り込まれる複雑な構造。

この使用済みハンドピースの扱いを厚労省が調べた所、歯科医師700人中、患者ごとに交換・滅菌していると答えたのは52%で、残りの半数近くは患者が感染者とわかったり、血液が付いた時だけ交換するという驚きの回答だったのです。

使いまわしのリスク

ある患者とその次の患者に同じハンドピースを使いまわしてしまうと、簡単な滅菌では感染が起こる可能性があるといいます。

日本歯科医師会によると、交換・滅菌していない医院でも治療状況によっては消毒液で対応しているといいますが、なぜハンドピースを使いまわしてしまうのでしょうか?

使いまわす理由

・ハンドピースに付いている刃は後ろのボタンを押すと外れて交換できるようになっている。
 

 
・ハンドピースは、1本の値段が10万円 〜 20万円とお金がかかる。ちなみに先端の刃は500円くらい。
・滅菌するとなると、134℃で15分間消毒しないといけないため、時間がかかってしまう。

1つの診察台で3〜4本を使いまわしているという話もあります。

対応年数が1本2年くらいなので、費用対効果を考えると使いまわしてしまうそうです。

正しい滅菌の仕方

水で洗浄したハンドピースに油を注入し、

滅菌パックへ入れて封をします。

パックごと高圧蒸気滅菌器に入れ、134℃で15分間滅菌消毒します。

見分け方

正しい滅菌・消毒をしているかどうかを見分けるためには、滅菌パックを患者の目の前で開封しているかどうかを見ればいいということです。

(しかし、診察台で横になると、角度的に見えないような気もするので、直接、医師に聞いた方がいいかもしれません。)