「紙コップ式の自販機は同じかノズルから出てくるけど味が混ざらないの?」という疑問がありました。
ネット上で「紙コップ 自動販売機」と検索すると、
自動販売機の製造台数が国内シェアNO.1を誇るという富士電機を発見。
ホームページを見てみると、コップではなく「紙カップ」と書いてある。
今回の疑問について話を聞いてみると、
そもそも同じノズルではない。ちなみに弊社では「紙カップ」と呼んでいる。
とのこと。
紙カップ式の自動販売機の中をみてみると、大きく2つのゾーンに分かれている。
1つは、パウダー状の原料を保管するゾーン。
もう1つは、オレンジなどのシロップの原液を保管するゾーン。
ノズルの種類
ノズルは5種類に分かれていて、
・氷ノズル
・冷水ノズル
・炭酸水ノズル
・お湯ノズル
・シロップノズル
がある。
さらにシロップノズルは、自販機にあるメニューの数だけ設置される。
冷たい飲み物
例えば、コーラを作る場合、
氷が入り、その後、炭酸水が入り、時間差でコーラのシロップが入る。注入時の水圧で炭酸水とシロップをかき混ぜて完成。
この後、オレンジジュースを作っても、別のオレンジ専用ノズルから注入されるので、コーラと混ざることはない。
温かい飲み物
パウダーはメニューごとに別々の容器に保管されている。
例えば、「砂糖」と「クリーム」入りのホットコーヒーを作る場合、順番にカップの中にパウダーを受けて、ノズル設置場所に移動し、お湯が注がれる。
ちなみに、パウダータイプの場合はお湯と同時に撹拌棒(以下、かき混ぜ棒)で素早くかき混ぜる。
パウダータイプは、お湯だけを使用するので他の味と混ざらないが、1つ気になるのはこの「かき混ぜ棒」。前のパウダータイプの飲み物と混ざるのではないかという疑問。
しかし、このかき混ぜ棒が収納される時に、都度お湯で洗い流されていた。
これだとカップの中の飲み物が薄まってしまうのではないかと思わるが、この最後に洗浄するお湯の量も計算して最初は少し濃い目に作っている。
しかも、ココアや抹茶ラテなど、コーヒーよりもパウダーに粘り気があるメニューの場合は、完成しカップが移動した後にかき混ぜ棒単体を洗浄する。
だが、コーヒーは一番よく売れるため、かき混ぜ棒をカップの外で洗うと排水に困ってしまう。なので洗浄を効率的に行っている。