アイスクリームとソフトクリームって名前は似ていますが違いはあるのでしょうか?
材料の違い
それぞれの原料を見てみると、材料はほぼ同じ。
乳製品や砂糖を混ぜたものです。
しかし、材料は同じでも二つには決定的な違いがありました。
温度の違い
アイスクリームとは「食べる温度帯」が違うので、ソフトクリームは、非常にやわらかい。
それぞれの温度を計ってみると、
アイスクリームは、マイナス15度。
ソフトクリームは、マイナス5度。
10度もの差がある理由とは?
ソフトクリームは、液状の材料をお店の機械で冷やし固めて作りたてを売っている。
一方のアイスクリームの作り方も同じ。
しかし、アイスクリームは流通のため、柔らかいクリームを容器などに詰めさらに低温で固めている。
つまり、できたてのアイスクリームがソフトクリームということです。
アイスクリームにはないソフトクリームの独特のやわらかさは、この温度の違いから生まれていたのです。
空気の量の違い
そしてもう一つ、2つには大きな違いがありました。
それは「空気の量」。
同じ量をそれぞれ溶かしてみると、
3時間後、解けた液が分離した。下には材料のミックス、上には泡、つまり空気が多く含まれている。
空気を多く含んでいたのはアイスクリームの方でした。
アイスクリームは低温で保存するため、空気がないと固くなってしまう。
低温で保存するとスプーンが入らなくなってしまうので、空気の量が多めになっていることが多い。
一方、ソフトクリームはマイナス5℃と温度が高いので、空気が少なくても柔らかくて食べやすいのです。
ソフトクリームの絞り口の形
ソフトクリームといえば、グルグル巻いていくあの形。
ちなみに、その絞り口を見てみると、星のような形になっています。
なぜあの形なのでしょうか?
試しに他の形でも作ってみると、四角と丸は形が悪く、三角はキレイだが見る角度でシルエットが変わってしまう。
さらに、絞り口の断面の形で曲がりやすさ(断面係数)がが違う。
断面係数が小さいと曲がりやすく、大きいと曲がりにくい。
ソフトクリームのように積み上げるということを考えると、
絞り口形が、丸の時は一点で接触するが、あのソフトクリームの形の場合は、たくさん接触するので積み上げやすいのです。