子どものプールでの事故が多い理由は?という話です。
水の事故の専門家の話によると、
プールでは、目線が低くなればなるほど、底が浮いて見えてくるので、子どもにはより浅く見える。
そのため深さを確かめずに飛び込んでしまって、その飛び込んだ瞬間に足がつかないことに気がついて溺れるという、これがプールの事故のほとんどを占めます。
とのことでした。
そこで、背の高い身長175cmの成人男性と、背の低い身長130cmの女の子の頭にカメラを取り付けて、プールの深さがどのように見えるのかを実験。
結果、背の低い女の子の方が浅く見えました。
この現象は光の屈折により起こります。
さらに、もう一つの実験。
紙コップの底に10円玉を置くと、この角度からは見えませんが、そこに水を入れることで見えました。
光の屈折により見え方に影響が出るからです。
空気の屈折率と水の屈折率が違うところからきて、プールの底の方に目線が入っていってしまう。そうすると、本来はもっと下の方にあるプールの底が浮かんで見えるようになってしまう。
身長が低いとプールの底が浅く見え、
逆に、身長が高くなればなるほど、その誤差は小さくなっていくのです。
これによって、子どもたちは本来深いプールなのにもかかわらず、浅いプールだと認識してしまい、飛び込んでしまうケースが多いといいます。