エアコンには「暖房」「冷房」の他に「除湿(ドライ)」という機能があります。
そもそも「除湿」とは、どんな仕組みでしょうか?
除湿は、部屋の空気をエアコンに取り入れて、熱交換器でそれを冷まします。
まず前提として、空気は、
温かい方が水分を多く含んでいて、冷たい方が水分を含まない。
(例:冷えた缶ビールの周りに水滴がついてる、これは周りの空気から水が出ている状態)
というもの。
これを踏まえて、エアコンで取り込んだ空気を冷やして出てきた水が室外に排出されます。
そして、水分が無くなってカラカラになった空気が部屋に戻っていくというのが「除湿」です。
2011年までは、
温度を下げ除湿した冷たい空気を、再び暖めてから室内に送り込む。
ということをしていました。
もう一度暖めるので電気代がかかっていました。
なぜそのようなことをしていたのか?
30年前は、結露防止などのために夏以外にもドライ機能を使うことがあった。
さらに、当時エアコンは高級品でお金持ちが購入し電気代をそんなに気にしていない所も多かった。
しかし、2011年の東日本大震災の電力不足によって、このドライ機能の改善が求められました。
2011年以降のドライ機能は、どのように変わったのか?
温度を下げ除湿した冷たい空気を、そのまま室内に戻す。
今まで暖め直していた部分をなくすことによって、節電に繋がりました。
結局のところ、「冷房」「弱冷房」「新ドライ(超弱冷房除湿)」は同じことをやっていて、ただその強さが違うだけ。
消費電力を考えると新しいドライ機能を使った方がいいですが、とことん除湿をしたい時は冷房を使った方がいいという話でした。