先月(2017年7月)末に、「お尻ペンペン」がしつけに逆効果であるという研究発表がありました。
この発表を行ったのが、東京医科歯科大学の研究チーム。
「国際子ども虐待防止学会」の学会誌に発表されました。
研究チームは、全国の約2万9000人の子どもらのデータを使い、
3歳半のときの「お尻ペンペン」などの有無が、
5歳半に成長したときの行動にどう影響しているのか?を分析。
「お尻ペンペン」などの体罰でリスクが高くなることがわかった問題行動が↓こちら。
・落ち着いて話を聞けない
・約束を守れない
・ひとつのことを集中できない
・ガマンできない
・感情をうまく表せない
・集団で行動できない
これまでも理屈の上では、体罰が悪影響だという説明はあったが、初めて実証的なデータが出た研究として注目されている。
山梨県立大学(臨床心理学)の西沢教授によると、
「しつけ」とは、自分から「◯◯しよう!」と思えるように導くこと。
・痛みや恐怖は一時的にコントロールできるかもしれないが、効果は持続しない。
・悪いことをしたら、なぜそれをしたのか理由を聞き、その結果どうなったかを自覚させるよう対話することが大切です。
ということです。