様々な理由から妻のことが怖くなり家に帰れなくなる夫が今増えているそうです。

- 作者: 高草木陽光
- 出版社/メーカー: 左右社
- 発売日: 2017/03/31
- メディア: 単行本
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これまで、7000件以上の夫婦問題をカウンセリングしてきた高草木陽光(たかくさぎ はるみ)さんによると、
近年は相談者の半分以上は夫だといいます。
相談に来る男性のうち10人中4人が帰宅恐怖症もしくは症候群。
家が近づくにつれて震えたりとか、心臓がどきどきしたり、冷や汗が出てきたり、
帰りたいんだけど、足がまっすぐ向かない。すごく憂鬱になってくるという症状を訴えている人が多かったです。
背景として女性が社会進出してきて、働く主婦が多くなってきています。
そうすると職場でのストレスとかありますし、家に帰ってくれば家事の負担とか、そのストレスをご主人に発散してしまう。
そうすると、小言が多くなったりきつく言い過ぎたり、その結果夫婦関係がギクシャクしてしまう。
ご主人が家に帰って何か家事とか育児を協力的にしていても、そこに口を挟んでしまったりダメ出ししたり、そういったことが続くと帰宅恐怖症になってしまいがち。
↓夫と妻のよくある事例
妻:あなたはいつも家のこと何もやってない!
夫:何言ってんだよ!手が空いているときは手伝っているだろ?他に何をすればいいって言うんだよ!
妻:そんなの自分で考えてよ!
ご主人の心理としてはやっていることを「あれもこれもやっているよ」と言ってしまいがちで、言いたく気持ち分かりますが、そういうことを奥さんは求めているのではなくて、まずは「共感」なんです。妻の気持ちを分かってあげて、いつも声をかけてくれているなとか、ねぎらいの言葉をくれるなって、奥さんとしても分かればそこまでの不満はため込まないんです。その努力が全然旦那さんに見られないから「何もやっていないじゃない!」という言葉に変換されちゃうわけです。
妻は自分の気持ちを理解してくれない夫にイラ立ち、夫は妻がなぜ起こっているのか理解できず、徐々にお互いの溝が深まっていくというのです。
奥さんにアドバイスするとしたら、何もやってないじゃないという言い方じゃなくて、本当に思っていることを出した方が良いです。
「私に優しくして」かもしれないし、「もっと毎日一緒に話したいのよ」「ゆっくりした時間がとりたいのよ」と言えば良いだけなんですけど、それがなかなかできない。
自分の気持ちを素直に伝えるというのは、夫婦間でやる癖付けをしないと、文句ばかりの夫婦になってしまいますよね。
男女の違いは脳そのものが違いますから考えていることとか、同じことでも捉え方が違ったり、感じ方が違ったり、そういうところが全く違うということをまず頭に入れておくだけで、夫婦ゲンカが減ったり、夫婦関係が良くなったりするので、夫婦は見た目だけが人間という共通点しかないと思っておいたほうがうまくいきます。
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