富山市を走る洗練されたデザインの路面電車「富山ライトレール」。
この路面電車で、間もなく全国初の試みが行われるということです。
それは「信用降車」。
これまで乗客が降りる際、運賃の確認が必要だったが、これからは乗務員のいない後部車両からも降りることができる。
というものです。
富山市長によると、
お客様を信用して乗務員がいちいち確認しないという、信用降車方式を終日で実施するというのは全国で初めてのことであります。
とのこと。
でも、そうなると、心配になるのが、「無賃乗車」。
このことについて、市長の話では、
十分対応できるだろうと思っています。
富山市民が公共交通の利用マナーが大変いいということを県外にも大きくアピールできる。
とのこと。
ライトレールは今まで、後ろの扉から乗車し、降りる時は乗務員のそばでICカードをタッチするか現金で運賃を払っていた。
(↓後部車両の乗車口)
(↓前の車両の乗務員のそば)
しかし、ここでの大きな問題は、時間がかかるということ。
降りるときは前だけと言うと降りる人を降ろすために、時間がかかって定時制が損なわれてしまいます。
既に午前9時までの通勤、通学時に限って行われていた信用降車を見てみると、
現金のお客は通常通り前から降りるが、ICカードの乗客は乗務員の目が届かない後ろの車両からも降りることができる。
これを朝だけでなく、終日行うことで、夕方の混雑時にも定時運行が確保されるといいます。
信用降車が行われていなかった朝のラッシュには、降りるのに100秒かかっていたところが、
信用降車を取り入れることで、およそ半分の50秒と大幅に時間を短縮することが可能となった。
しかし、乗務員の目が届かないため、乗客は後ろから運賃を払わずに降りることもできてしまいます。
信用を裏切る無賃乗車をすると、3倍の運賃が請求されるという罰則があるが、心配はないのでしょうか。
市長によると、
今まで朝9時まで限定的にやってきましたが、ほとんど問題は起きていません。
とのこと。
乗客の人たちに話を聞いてみると、みなさん口をそろえて、
富山県にそんな悪い人おらんから無賃乗車する人はいません。
と、話をしていました。