あるご老人夫婦の家で、詐欺とも言えるかもしれない事案が起きました。
先月(2017年9月)の24日、婦人の元に「株式会社ライ◯ナビ」という会社から急に電話があった。
そこで、「NTT西日本のフレッツ・光プレミアム」のサービスが2018年で終了するので、違う会社に移行しないといけません」という話があった。
確かに、夫婦の家では「NTT西日本のフレッツ・光プレミアム」を契約していて、
このサービス終了の話自体も、NTT西日本の公式サイトでも公開されていた情報なので問題ありません。
しかし、問題はここから、
この会社の担当者が電話をしながら、ネットの回線などに詳しくない婦人に対して、パソコンでブラウザを操作させ、
現在のNTTのサービスの転出を誘導し、転用承諾番号の発行まで促しました。
さらには、話の流れで、いつの間にかプロバイダーまで契約させられて、工事日の希望日まで聞かれたのです。
「後日、契約の書類が届きます」と言われたが、なかなか届かず、書類が届いたのは、翌月の10月10日でした。
書類を見てみると、驚いたことに、電話だけで「契約を完了した」という内容になっていました。
契約内容は2年契約で、期間内の契約解除料は約1万円。
利用開始日は10月18日となっていて、
もし契約のキャンセルを希望される場合は、利用開始日の5日前までに電話をしてください。
という内容が書かれていました。
つまり、10日に書類が届いて、3日後の13日までにキャンセルしないと完全に契約が成立してしまうということです。
もし、契約を取りやめたいと思っても、書類が届いたことに気付くのが遅れたら、高額なキャンセル料を取られてしまうところでした。
婦人に話を聞いてみると、
以前から、NTTを名乗るところから何度か電話があったし、
2018年末くらいにネットが使えなくなると聞いたから、変更しなければいけないのだと思った。
ということでした。
普段から振り込め詐欺などにも、とても気をつけていたという婦人。
まさか家の中の電話で、こんなことが起きるとは思っていなかった。
と話していました。
今回は、早期の対応で、無事に契約をキャンセルできたということです。