ホリエモンこと堀江貴文さんがスナック最強説を紹介していました。
今は、お客さんとのコミュニケーション能力が高い飲食店が求められて生き残る。
そんな営業形態をとっている飲食店がすでに存在していました。
全ての外食店のトップに君臨している飲食店が「スナック」。
スナックとは?
カウンター越しに「ママ」と呼ばれる店員が接客し、お酒やカラオケなどが楽しめるお店。
スナックの数
昨年(2016年)大ヒットした「君の名は。」でも、
「ホントになにもないもんなぁ、この町。コンビニは9時に閉まるし、本屋ないし、歯医者ないしな、そのくせスナックは2軒もあるし」
と、オシャレなカフェはないけど、なんでスナックはあるんだよと高校生がボヤいているシーンがありました。
全国のスナックの数を調べてみると、なんと約8万軒ありました。
各都道府県に平均1700軒ある計算になります。
対して、他のお店や施設の数とくらべてみると、コンビニなどよりも多いです。
スナック | 8万1276軒 |
---|---|
喫茶店 | 6万9983軒 |
歯科診療所 | 6万8730軒 |
コンビニ | 5万5359軒 |
ファーストフード | 3万2651軒 |
「君の名は。」で出てきた、「カフェはないけどスナックはある」は正しいということになる。
では、なぜ、スナックは廃れることなく全国各地で栄えているのか?
AIの波を受けない
多くの飲食店はAI化の波を受けて、激安居酒屋やコンビニは無人化が進みます。
スナックはその波を受けません。
なぜなら、スナックのお客さんはママとのコミュニケーションだけを求めに来ているから。癒やしを求めている。
料理がほぼない
基本、飲食は、「隣のラーメン屋から取る」など外注をしている。出前方式です。そこに料金を上乗せしている。
これによって食材の在庫がいりません。食材ロスがありません。
これが最大の強みと言える。
どの飲食店も在庫を抱えるのが一番怖い。特に生鮮食品の在庫を抱えるのが怖い。
お酒が唯一、在庫と言えるかもしれませんが、実は近所の酒屋さんと在庫を共有しているようなもの。
足りなくなったら酒屋さんが持ってきます。
客に責任感が芽生える
大体スナックには、ママとバイトの女の子1人くらいしかいない。
でも、なぜお店がまわるのか?
なぜなら、お客が働くから。
客がカウンターの中に入っていることもあります。留守番している客もいます。
こんな隙だらけのスナックの接客が「お店に貢献したい」という意識を芽生えさせます。
「ママを応援しなきゃいけない」となり、お店の売上に貢献するようになる。
率先して、洗い物をしたり、トイレ掃除する客すらいる。
このお店と客の関係は、アイドルとファンの関係性にも通じるところがある。
今後は、コミュニケーション能力が高い女性の料理人が働くお店が流行っていくのではないかという話でした。