生卵を水深890mの海底に沈めても割れないという話:所さんの目がテン!【2018/01/28】

海の中に深く沈めば沈むほどかかる圧力「水圧」。

これを利用して、海底に色々な物を沈めると、どんな変化があるかという実験をしていました。

まずは、「金属バット」を海の中に入れ、除々に深く沈めていくと、水深500mまで来たところで、一気にぺちゃんこに潰れました。

潰れた理由は、この金属バットの中が空洞になっていて、空気があるので、水圧でその空気が潰されて簡単にぺちゃんこなったということです。

次に「生卵」を 水深890mの海底に沈めます。

これは東京スカイツリーがすっぽり入る深さです。

金属バットよりも簡単に割れそうだと思われる卵ですが、なんと、海底に40分間も放置したにもかからわず、ヒビすら入らず潰れませんでした。

割れなかった理由は、卵の中は液体で満たされていて、外からの水圧と中からの水圧が同じだったため割れなかったのではないか、ということです。

ちなみに、ヒビすら入っていない卵ですが、海底から引き上げて、割って食べてみると少し塩味がしました。

これはなぜでしょうか?

卵の殻には目では見えない小さな穴「気孔」がたくさん開いています。

この穴を通して海水が少しずつ卵の殻の内側に入りこんだことで、塩味がほんのりついたと考えられます。