ネット上で「悪魔の封書」というものが話題になっています。
住民が憤っているのは、三木市役所から突然送られてきた封書。
保育所や認定こども園に通う児童の保護者らに突然届きました。
そこに書かれていたのは、
「保育所・認定こども園等の利用者負担金過少請求について」
約3年前にまでさかのぼる保育料の請求書でした。
文書の内容は、
「間違って、これまで保育料を少なく請求していたので差額分を支払ってください」
というものです。
この封書が届いたのは、434世帯。
新たに支払うよう請求された金額は、
世帯平均 約5万8,000円
最高 29万2,000円
全体請求額 約2,522万円
でした。
しかも、「お支払い期限 平成30年5月31日」と、納付期限はわずか2か月後となっていました。
さらに、「一括での納付が困難な場合は、分割納付の相談をお受けいたします」と書かれていました。
もともとは、市のミスであるにもかかわらず、この一方的な通知に保護者は大混乱。
・紙だけ来てどこに払ったらいいか分からへん。
・払えないですよね、そんなお金ないし。
・突然届いたら、戸惑いますね。
・卒園式当日に届いてがっかりです。
SNS上で「悪魔の封書」と呼ばれるようになったというわけです。
10万円以上の金額で、兄弟の分が一括で高額請求されたり、請求した日が小学校入学前の物入りの時期だったこともあり、さらに印象が悪くなっているそうです。
事の経緯はというと、
2015年の「子ども・子育て支援法」で、保育料の算定根拠が変更となったが、三木市はこれに気づかず、そのまま安い保育料のままずっと請求が続いていました。
いったん、2017年8月に請求額が少ないことに気づいたにもかかわらず、通知をせず、そのままの状態で、2018年3月23日に、突然、差額を請求する通知をしました。
ということでした。
三木市の担当者によると、
事前におわびとお知らせをして、後ほど納付依頼書を送るというのではなく、いきなり、すぐに納めてくださいというような形で送ってしまった。
それで大変なご迷惑をおかけしてしまったということになっております。
ということでした。
三木市は今後、説明会を開き十分なアナウンスをしていく予定だということです。