境界線はどのようにして決まるのか?という話:リトルトーキョーライフ【2018/04/04】

地図などで見る、県、市、区などの土地の境を示す線「境界線」。

その境界は、どうやって決められているのでしょうか?

山 ・川・ 道路

川に沿って引かれた境界線
山の山頂や尾根に沿って引かれた境界線

山で5つの境界線が交わっているのは北海道の羊蹄山だけ。

参道

山形県、新潟県、福島県の県境にある「飯豊山(いいでさん)」をよく見てみると、

山形県、新潟県の間を福島県から細い道が出来て入り込んでいる所がある。

その先の飯豊山にあるのが、飯豊山神社。

福島県に飯豊山神社を信仰している人が多かったため、その参道を含め境界線が引かれた。

人がまたげるほど、福島県のこの道は狭いです。

飛び地

・中泊町、外ヶ浜町、五所河原市

青森県にあるこの3つ市町はそれぞれ飛び地になっている。

平成の大合併(2005年頃をピークに全国で進められた市町村合併)があったが、飛び地などで未だ大人の事情で整理出来ていない所もある。

・大阪国際空港

大阪国際空港(伊丹空港)は、三市の境界線が入り組んでいる。

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・琵琶湖

複雑な境界線で、10の市に分割されている琵琶湖。

これは、湖の岸に接している湖岸線の長さなどをもとに面積を機械的に分配している。

2007年に地方交付税制度が改正され、面積も加味し交付金が分配されることになったため、各自治体が琵琶湖を欲しがった。

・北山村

和歌山県で、明治の頃から飛び地の村になっている北山村。

日本で唯一、飛び地だけで1つの村を形成している。

北山村から太平洋に向かって県境に沿って北山川が流れている。

その川に、当時、切った材木を運び出していたという。

その材木を売ったりしていたのは、川下にある新宮市。

北山村の人々にとって和歌山県新宮市とのつながりが最も強かったので、飛び地の村を選んだということです。