ひと昔前は、18歳になったらすぐに車の免許を取る人が多かった。
しかし、最近では少子化などもあり、以前に比べて、免許を取らない人や、車を買わない人が多くなってきました。
若者のクルマ離れが進んでいます。
自動車教習所数と、卒業者の推移を見てみると、年々減ってきています。
おそらく、今後増えることはないと思われます。
そこで、苦境に立つ自動車教習所は、
1.教習内容に付加価値などを付ける
2.新規事業を立ち上げる
などといったことが必要になってきます。
1つ目の「付加価値」の例としては、
三重県にある南部自動車学校の「ほめちぎる教習所」。
→ ひたすらほめちぎる。
岡山県にある高梁自動車学校の「特典いっぱいの合宿免許」。
→ 女性限定の特別室を完備。カラオケやネイルなどさまざまなサービスが無料!
などがあります。
そして、今回注目するのは、2つ目の「新規事業」の方です。
その例が、岩手県奥州市にある江刺自動車学校の「ドローン教習」。
ここの教習所では、入学者数が全盛期の3分の1にまで減ったので、車の教習コースをそのまま利用するドローンスクールを開校しました。
ドローンの仕組み、関連法など安全ルールを学ぶ講習の「座学」と操縦の「実技」を4日間行う。
卒業すると、国内最大のドローンライセンス管理団体「JUDIA」のライセンスが取得可能。
受講料は、約26万円(税込み)。
受講生は、20代から70代と幅広く、農業や測量など、ビジネス面でのドローンの活用を目指している人が多い。
定員は、1期につき10人(1年間でおよそ10期開催)です。
このドローンスクールは、開校から1年で自動車教習と肩を並べる事業の柱となりました。
この「ドローン教習」の事業は、全国の自動車学校から注目されていて、問い合わせや視察が相次いでいるそうです。