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砂漠をゴミで緑化するという話:世界一受けたい授業【2018/06/16】

ニジェールの砂漠を緑に変える日本人の話がありました。

その日本人とは、京都大学大学院の大山修一先生。

ニジェールの風や雨が、砂漠化をもたらす主な原因。

風や雨によって、栄養豊富な表面の土が剥がれ、硬い岩がむき出しになり、その結果、植物が根付きづらくなります。

この砂漠化を食い止める方法とは?

大山先生は、各家庭から出るゴミをこの荒れた土地に撒いたらどうなるだろう?という実験をしました。

村の家々からたくさんのゴミを集め、まずは、たたみ5畳分の土地に、生ゴミやプラスチックごみをばら撒きました。

「ゴミを運ぶ変な日本人がいる」と言われながらも、半年後、見事ゴミから草が生えました。

その草は、ニジェールの貴重な主食「ヒエ」でした。

でも、なぜゴミをばら撒くと草が生えるのでしょうか?

土を調査してみると、「シロアリ」が土の性質を変えることがわかりました。

ニジェールでは、雨季になると、シロアリがゴミに集まり無数の巣穴を作ります。

シロアリが巣を作ると、硬い土が軟らかくなります。

そこへ雨が染み込み、植物が根を張れる土地に変わるのです。

ニジェールの人が出すゴミは、主に3種類あります。

1つ目。食べカスには「ヒエ」や「カボチャ」などの植物の種が混じっています。

2つ目。サンダルや布は、風で飛んでくる砂を受け止めて定着させてくれます。シロアリが作った巣だけでは、植物が育つのには高さが足りないので、砂をキープする土手として非常に重要です。

3つ目。一番目立つのがビニール、飲み水の袋や買い物袋。燃やすと有害物質が生まれるビニールですが、土に埋めることによって、シロアリのすみかになります。ビニールを埋めると土の中にすき間ができ、そこに水分や空気を適度に保つことができます。また鳥などの外敵から身を守るのにも最適なのです。

どのゴミにも役割があり、砂漠化した土地を緑に変えてくれる宝物。

徐々にゴミを撒く土地の範囲も広げ、ゴミが風や雨で外に出ないように、フェンスも設置しました。

その硬い荒れた土地にゴミを撒くと、

どんどん草が育ち、半年後には緑いっぱいの土地に生まれ変わったのです。

しかし、この後、養分を継ぎ足さないでいると、再び荒れた土地になってしまうので、

植物が育つのに必要不可欠な栄養素である「窒素」「リン」「カリウム」が含まれる「家畜のフン」をその土地に与えます。

村人たちの家畜の牛を緑の生えた土地に放牧して草を食べさせ、フンをさせるのです。

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