「人が化石になる方法はあるのか?」という話がありました。
この疑問に、城西大学の化石ギャラリー学芸員の宮田さんが説明をしていました。
大学の化石ギャラリーにある魚の化石を見てみると、
魚の周りに、石灰質のノジュール(セメント状のもの)に遺体が覆われている状態でした。
簡単にいうと、コンクリート詰めにされたような状態です。
通常、魚の死骸は微生物などに分解されてなくなります。
しかし、堆積物によって死骸が密閉されると、分解されずに石化することもあります。
化石というのは、必ずしも、石になっている必要はありません。
例えば、ロシアの北極圏で見つかった冷凍漬けのマンモス。
あれも、大昔生きていた生物のご遺体なので、化石として扱えます。
ところで、人が化石になる方法はあるのでしょうか?
例えば、深い湖(日本一深い田沢湖や、琵琶湖)の底に沈めてあげる。
酸素がなかったり、微生物が活動しにくい環境が望ましい。
そういうところに沈めてあげると、死骸がほとんど分解されずに残ると思われる。
もしくは、石になる必要はないので、北極や南極に行って、そのまま氷漬けにする。
といった方法であれば、化石になる可能性がありそうです。