夏場の暑い時期に、電車でつり革を持っている時など、「ワキの汗じみ」が気になることがあります。
とくに、グレー色の服などは、けっこう目立ちます。
さらに、服の生地の素材によっても、目立つ・目立ちにくい、があるようです。
いったいどの素材が目立ちにくいのでしょうか?
・↓綿 100%
・↓麻 100%
・↓シルク 100%
・↓ポリエステル 100%
これらの素材でできたグレーのシャツで検証。
実験には、汗の代わりに、霧吹きで3回水を吹きかけて、30秒間ワキを締めます。
その後、ワキを上げて、どれくらい汗ジミができたのかを測定するため、
3Dレーザースキャナーを使って、汗ジミの表面積を数値化します。
すると、ポリエステル素材が、一番汗ジミの表面積が小さいという結果になりました。
左から順に、
綿 22.7㎡
麻 4.7㎡
シルク 3.5㎡
ポリエステル 1.1㎡
それぞれの素材を顕微鏡で拡大してみてみると、
綿や麻は、繊維の真ん中に穴が空いています。
シルクは、真ん中に隙間が空いています。
そのため、繊維の中に水分が吸収されるのですが、
ポリエステルの繊維には穴や隙間がないので、水が繊維の中に吸収されにくいのです。