動物園のフラミンゴが飛んで逃げない理由:ソノサキ【2018/08/21】

フラミンゴについておもしろい話がありました。

フラミンゴの種類

フラミンゴは、主にアフリカやインド、南アメリカなどの熱帯地方の海岸や湖に生息する鳥で、

その種類は、全部で6種類

(ヨーロッパフラミンゴ、ベニイロフラミンゴ、コフラミンゴ、チリーフラミンゴ、コバシフラミンゴ、アンデスフラミンゴ)

それぞれ、体長や色の濃さの違いはありますが、

その全てに共通する特徴は、細く長い足、ピンク色の体。

フラミンゴの平均寿命は40〜50年ですが、世界最高齢のフラミンゴは83歳まで生きたそうです。

ちなみに、白鳥は70年、コンドルは60年くらいです。

フラミンゴが、日本にやって来たのは1933年、上野動物園がドイツのサーカス団からキリンやマントヒヒと一緒に購入したことが始まりです。

集団行動

フラミンゴは、群れで生活する生き物です。200万羽集まることもあるそうです。

あまりに集まり過ぎて、フラミンゴの集団を上から見たら、フラミンゴの形ができたこともありました。

ピンク色の体

野生のフラミンゴは、エビやプランクトンに含まれる赤い色素によって体がピンクになります。

動物園のフラミンゴは、専用のエサ「ペレット」に赤い色素が入っています。

この色素を取り入れないと色が白くなってしまいます。

子育てのミルク

フラミンゴは、鳥類では珍しくヒナにミルクをあげて育てる動物

フラミンゴミルク」と呼ばれる、親鳥が体内で作った赤い色素を含んだミルクをくちばしを使ってヒナに与えます。

このミルクはメスだけでなく、オスも与えることができます。

ヒナは、約3か月で親と同じ大きさになり、徐々にピンク色へと変化してきます。

一本足で立つ

いつも一本足で立っているイメージがあるフラミンゴ。

アメリカの研究結果によると、フラミンゴは両足よりも片足で立っている方が楽という話がありました。

ちなみに、足の「ヒザ」のように見える部分は、実は人間で言う所の「かかと」。

ヒナの場合だと、足との比率で体重が重たいので、このかかとを曲げて座って休むことがあります。

大人のフラミンゴの場合、体温を逃さないよう、首を背中の方に曲げて、くちばしを羽毛で温めて寝ます。

逃げないの?

動物園でフラミンゴがいるところを見てみると、囲ってある柵などはあるものの、全体を覆うような屋根がありません。

飛んで逃げてしまわないのでしょうか?

実は、フラミンゴが飛ぶには滑走路が必要になります。

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動物園には、助走をする滑走路がないため飛んで行かないのです。

ちなみに、展示スペースの上にあるネットは、カラスなどの外敵から守るために付けているそうです。