なぜ船は「◯◯丸」なのか?という話:日本人のおなまえっ!【2018/09/13】

船の名前といえば「◯◯丸」のように、最後に「」が付くことが多いですが、これはなぜでしょうか?

それは、トイレにヒントがあるといいます。

丸というのは「」をつけて、丁寧語になって「おまる」。

その意味は、「排泄物そのまま」という意見と、「その入れ物」という意見があります。

これは「汚い」という意味でつけています。

これが、船に「丸」が付く理由だというのです。

いったいどういうことでしょうか?

2000年以上前の中国の医学書を見てみると、

例えば、「湯で火傷した時は、豚の糞をからいりして、酒でまぜあわせて、患部をふさぐ」や、「てんかんには、白鶏と犬の糞を用意する」などとありました。

昔の考え方では、例えば、オデキができたら、その中に病気のもとになるのは、悪霊みたいなものが入り込んで病気になる、悪霊が逃げ出してしまえば、病気のもとが退散するから、病気が治るというものでした。

そして、悪霊は汚いものや臭いものが大嫌いで、糞を付けると悪霊が退散すると考えられてきました。

この考えが日本に伝わると、船に応用されたといいます。

海難事故から船を守るための「丸」を付けたという話です。

日本は海に囲まれた海洋国。

船は、人や荷物、情報など、生活に必要なものを届けてくれるとても重要な乗り物でした。

一方で、海は常に危険と隣合わせの恐ろしい存在でもあったのです。

船の「丸」は、大事な船にあえて、汚い意味の「丸」をつけて、大切なものを守るためだったのです。

子どもの名前に「丸」を付けたのも同じだという説があります。